保護犬トイプードル「まる」~出会い編~

2019.09.25

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皆さんはワンちゃんをどこから迎えますか?


最近は、保健所や動物愛護センターなどから「保護犬」を迎えることを考える飼い主さんが多くなってきました。とはいえ、いざ保護犬を迎えようと考えた時、色々大変そうと、その一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。


どうして保護犬を迎えようと思ったのか。

どんな風に出会い、お迎えすることになったのか。


実際に、保護犬を迎え入れた山中さん(仮名)ご夫婦が1頭のワンコとの出会い、家族になっていく様子を山中さんのお話をもとに紹介していきます。

ご夫婦2人とワンコとの穏やかな生活に突然やってきた別れ

<山中さんご夫婦は、半年前まで、生後3ヶ月でペットショップからお迎えした、ダックス&プードルのMIX犬 カンタくんと暮らしていました。>


カンタは、特別大きな病気もなく10歳の誕生日を迎えました。その2か月後、突然の別れが・・・心不全でした。


予防接種でお世話になっていた動物病院の先生に、「ちょっと心臓が弱いかな」と聞いていましたが、食生活や適度な運動にも気をつけていましたし、これといった病気もしたことがなかったので、本当に・・・突然でした。


カンタが10歳2ヶ月に心不全で天国へ旅立ってしまった。それがこの子の寿命だったとしても、定期的な健康診断で早期発見ができたかもしれないという罪悪感で今でも涙が溢れてきます。

ゆっくりお別れもできず、旅立たせてしまったという後悔の気持ちは消えませんでした。

ペットロスだったのかも

<カンタくんが亡くなってからの生活は、ペットロス状態だったといいます。>


これがペットロスというものなんでしょうか?

なるべく普通の生活をしようと思いました。カンタと暮らしていて、しばらくできなかった事をしてみよう。ゆっくりショッピングに行ったり、美容院に行ったり、映画を見たり。


でも、やっぱり家にいると・・・

掃除をしながら、洗濯物を干しながら、ご飯を作りながら、カンタが足元にいるような・・・どこからかこちらを見ているような・・・そんな気配を感じてドッと涙があふれて、しばらく止まらなくなることもありました。


不思議なんですよね。ポロポロと泣いていたかと思うと、急に気持ちが軽くなって、スッと涙が止まる。カンタがいつも私の近くにいるのを、何となく感じていたんです。

もう一度犬と暮らしたい!

カンタの四十九日法要の後に納骨をしました。その頃から少しずつ心の中が落ち着いてきたと思います。


そして半年くらい経った頃、カンタへの思いは強くありましたが、同時に犬との幸せな生活が忘れられなくて、もう一度犬をお迎えしたいと思うようになりました。辛い記憶よりも楽しかった生活を思い出せたら・・・。


“別の犬でもいい、今度こそ最後まで看とりたい”


カンタではない、別の犬。

別の犬だけど、カンタにできなかったことをしてあげたい。

もう一度犬との暮らしを強く望むようになりました。

そして、次にお迎えするのは、最近テレビなどでよく見るようになった保護犬にしよう。たくさんの子は無理だけど、1頭でもいいからあの子達を助けてあげたいと思うようになりました。

保護犬探しとわが家の条件

<こうして、山中さんご夫婦の保護犬探しがはじまりました。>


どうやって保護犬を探したらいいのか?

ここは地方の田舎で山に囲まれた地域。インターネットなどの知識もなく、実際保護犬に巡り合うにはどうしたらいいのか?


娘に相談したり、主人も職場で情報を集めたり、カンタを迎えたペットショップがブリーダーもやっていたことを思い出し、報告も兼ねて相談をしました。


個人経営のペットショップさんで、カンタが天国に旅立ったことを一緒に悲しんでくれ、とても親切に、ブリーダー情報や保護犬や譲渡についていろいろと教えてもらいました。


次の子の条件

私たちもそんなに若くはありません。年齢的にも、健康で元気に一緒に暮らせる年月は限られている。それが一番気がかりでした。病気になったから、動けなくなったから面倒を見切れないということにならないように。


ある程度の年齢の子がいいかもね・・・

犬の寿命から考えると、8歳くらいの子がいいのかな・・・

高齢になっても抱きあげられる重さの小型犬がいいよね・・・


<そんなふうに、ご夫婦で話し合ったそうです。>

出会いを求めて

<山中さんご夫婦の保護犬探しは続きます。>


県内はもちろん、他県にも足を運びました。きっと何度も足を運ぶことになるだろうと思っていたので、行き来ができる範囲です。保健所や保護団体の施設もいくつか回りました。そこで知り合った保護主さんから「近々お住いの近くで譲渡会がありますので、ぜひお越しください」と案内をしていただきました。


不思議な出来事(譲渡会に参加する前の出来事です)


二代目犬を探し始めたころ、犬の夢を何度か見ました・・・


朝起きたら、庭に突然犬がいました。

犬種はわからないけれど、白っぽいワンちゃんで・・・

吠えることもなく、ただじっとこちらを見ていて・・・


目が覚めます。この夢を一度ではなく、何度も見ました。

なんだか凄く気になって、主人にも話をしました。


「カンタではないよね?色も違うし。 ほんとに家の庭に、ひょっこり犬が現れたりしないやろか・・・」


あちこち見て回っても、この子だと思う子になかなか巡り合えない。早く迎えたいと焦っていたわけではありませんが、こんな夢を見たことで逆に冷静になりました(笑)

保護犬猫譲渡会へ参加

<そして、山中さんご夫婦は譲渡会に参加します。>


初めての参加でどうしていいかわからないうえに、立派な施設で人も多く、最初は戸惑いました。

譲渡会参加の前に「譲渡前説明会」でお話を聞きます。


ここにいる犬猫のこと、里親になるということの心構えなどの話です。

保護をしてから里子に出せるようになるまでに関わった方々の思いを深く、重く受け止め、やや緊張した気持ちで譲渡会会場に移動しました。


そこには、10組くらいの家族が参加していました。

1頭ずつ係の方が参加者の前に連れて来てくれました。この時にワンちゃんについて保護時からの簡単な説明をしてくれました。

運命のトイプードル君

私たちの前に、係の方に抱っこされたトイプードルが来ました。


「この子は(推定)生後7ヶ月の男の子です。ある日、他人のお宅の庭に捨てられていました。一晩、知らない庭でひとりぼっちで過ごし、朝にはすぐに保護されましたが、分離不安症と診断されています」あまりに見た夢に似た光景だったので、私たちは驚きました。


そして、夫婦ともに、このトイプードル君にくぎ付けになりました。

すぐに腰を落として、トイプードル君がそばに来てくれるのを待ちました。


まだ子犬だからかな?元気がよくて落ち付かず、ワチャワチャしている姿をじっと見ていると、トイプードル君がこちらに気付きました。

そして、私たちに向かって歩いてきたと思ったら、主人の足元にスッと入ってお座りをしたんです。


係の方も、そのトイプードル君の行動に驚いていました。

この子がこんなに落ち着いた行動をとるのを見るのが初めてだったからです。


この子かもしれない・・・

  • 庭に捨てられていた

  • 白っぽい子

  • 小型犬のトイプードル

年齢が若く、お迎えしたい子の条件とすべて当てはまったわけではありませんが、夢に出てきたワンちゃんにソックリです。

不思議な体験や運命の出会いって、もしかしたら、あるのかもしれませんね。


次回は、トライアルまでの準備や、トライアル期間に起こったできごとをご紹介します。


【関連リンク】

犬の分離不安症とは

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