概要
Overview母犬の胎盤を介して、先天的に感染した子犬では脳脊髄炎や筋炎などを起こし、運動失調や後ろ足を前になげだすような姿勢、麻痺や筋肉の萎縮などが認められます。また、その他に心筋炎、嚥下困難、肝炎などがみられることもあります。
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原因
ネオスポラ原虫は感染した犬の腸管内で生息し、糞便中に子虫の集合体であるオーシストを排泄します。このオーシストに汚染された水などを摂取することで、口から感染(経口感染)し、腸管内で増殖します。また、母犬が感染している場合は母犬の胎盤を介して子犬に感染(胎盤感染)する場合があります。
牛にも感染する原虫のため、感染牛の胎盤を犬が摂取することでも感染します。
症状
母犬の胎盤を介して、先天的に感染した子犬では脳脊髄炎や筋炎などを起こし、運動失調や後ろ足を前になげだすような姿勢、麻痺や筋肉の萎縮などが認められます。また、その他に心筋炎、嚥下困難、肝炎などがみられることもあります。
治療
クリンダマイシンやST合剤(スルファメトキサゾール - トリメトプリム)などの抗菌剤を投与しますが、すでに神経症状を発現している場合は、予後が悪く脳神経症状が残ってしまうことも多いとされています。
予防
ヒトへの感染の詳細は現時点ではっきりとわかっていませんが、HIV感染者等、免疫が低下している方への感染の可能性が指摘されています。感染の可能性がある犬の糞便は速やかに片付け、使い捨ての手袋を使うなど直接手で触れないようにしましょう。また、胎盤感染をするため、感染した母犬から産まれた子犬は先天的に感染していることがあります。症状を示す子犬を出産した母犬は交配に用いないようにすることが感染の拡大を防ぐために重要です。
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