狂犬病 <犬>

概要

Overview

2020年フィリピンで犬にかまれた外国籍の男性が日本へ入国後に狂犬病を発症し、死亡しました。これは国内では14年ぶりの狂犬病発症例となりますが、全世界では今なお、狂犬病は広く分布しており、毎年3万5000~5万人が狂犬病の感染により亡くなっていると言われています。2006年には中国各地でも狂犬病の流行がみられ、7月には中国全土で237人が狂犬病を発症し死亡したとの報告もあります。
また、台湾やイギリスなども長らく清浄国でしたが、2012年~2013年にかけて野生動物で狂犬病の発生が認められました。この発生を受け、農林水産省はこれらの国を非清浄国として扱うこととなりました。

万が一日本国内で発症がみられた場合にも流行を防ぐことが出来るよう、犬の登録と狂犬病予防注射が法律で義務づけられています。

 

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

原因

狂犬病ウイルス(Rabies Virus)

症状

ヒト・・・
潜伏期間は一般的には1~2ヶ月で、初期は咬まれた傷の痒みや頭痛・発熱などカゼに似た症状が出ます。その後、麻痺・精神錯乱・咽頭部痙攣により水を飲むことができない状態(恐水症状)などの神経症状が現れ、数日後に呼吸停止で死亡します。狂犬病は一度発症すれば致死率はほぼ100%と言われています。

どうぶつ・・
最初は暗所に隠れたり、食欲不振・挙動異常が認められ、その後は2つの症状に分けられます。
1)狂操型(80~85%):興奮し、攻撃的になり、よだれや咽頭部痙攣により水を飲むことができない状態(恐水症)になります。その後脳炎の進行にともない麻痺症状を起こし、死亡します。
2)麻痺型(15~20%):麻痺症状が続いて死亡します。

治療

発病したら特別な治療法はないのですが、狂犬病の疑いのあるどうぶつに咬まれた時は、発病する前に発病予防のワクチンを接種することで発病を防ぐことができる場合もあります。

予防

ワクチンの接種によって予防できます。日本では、狂犬病予防法(※)により、犬は年1回予防接種を受けることが義務づけられています。
※生後91日以上の犬を飼う方は、飼い始めてから30日以内に登録の手続きが必要です。毎年1回必ず狂犬病予防注射を受けてください。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。