耳血腫 <猫>

概要

Overview

目に見える耳の部分を耳介といい、耳介は皮膚と耳介軟骨から形成されています。耳血腫は、耳介内の血管が何らかの原因で破れたために、皮膚と耳介軟骨の間に血液などが溜まって耳介が膨れてしまった状態をいいます。

耳血腫の診療フローチャート

 

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※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

外耳炎による痒みなどから耳を引っかいたり、頭を激しく振ったりして、耳介に物理的刺激が加わることで発症するケースが多いといわれています。また、猫同士のケンカによって起こることもあります。

症状

耳介部の腫れや外耳炎を伴うことが多いため、多くの場合、後足で耳を引っかいたり頭を激しく振ったりする仕草がみられます。耳血腫は、症状がこじれたり治療が遅れたりすると、耳の形が変形してしまうことがあります。

治療

注射器で耳介に溜まった血様液を抜く場合や、外科的に膨れている部分を切開し、再度血様液が溜まらないように縫合する治療法もあります。外耳炎を伴う症状の場合は、耳血腫を引き起こす原因となっている耳の痒みをなくす治療も行う必要があります。治療の際にはエリザベスカラーをつけ、猫が耳を引っかいたりしないよう注意します。

予防

外耳炎が原因となる場合が多いので、日頃からのこまめな耳の観察が大切です。耳垢の量や色、耳の臭いをチェックし、また耳介が腫れているなどの異常がみられた場合は早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。(『外耳炎』もご参照ください)

病気のデータ

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