中耳炎・内耳炎 <猫>

概要

Overview

耳の穴は外耳、中耳、内耳とわかれており、耳の穴の入り口から鼓膜までを外耳といいます。中耳は鼓膜の奥にあり、振動を耳の奥へ伝える役割を果たす部分で、内耳は中耳よりさらに深部にあり、聴覚や平衡感覚を司る神経がある部分です。この中耳と内耳の部分に炎症が起きた状態をそれぞれ、中耳炎、内耳炎といいます。 多くの場合、外耳炎から炎症が波及することによって起こります。

 

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※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

中耳炎と内耳炎は多くの場合、外耳炎が進行して鼓膜に穴が開き、炎症が中耳・内耳まで波及することによって起こります。炎症を起こす原因としては、多くの場合細菌や真菌などの微生物によるものですが、その他にも異物により鼓膜に穴が開くことや腫瘍などがあげられます。

症状

中耳炎を発症した猫は耳に痛みを生じ、頭を傾けたり(斜頚)、回転するように歩く動作(旋回運動)が見られることがあります。炎症が内耳まで波及し、さらに症状が悪化すると平衡感覚が失われしっかり立てず倒れたり、嘔吐や食欲不振などの症状もみられたりします。

治療

炎症をおこしている原因に応じた治療を行います。多くの場合、細菌や真菌などで炎症を起こしている場合は一般的に抗生物質や抗真菌薬、抗炎症薬等による内科的治療を行ないますが、原因が腫瘍などの場合は外科的治療が行なわれることもあります。

予防

中耳炎や内耳炎を予防するには、外耳炎にならないように注意することが大切です。耳を清潔に保つことで細菌などによる感染を防ぎ、外耳炎を予防することができます。ところが間違った方法での耳掃除などが、かえって外耳炎を引き起こす原因となることがありますので、注意が必要です。また、日頃からのこまめな耳の観察も大切です。耳垢の量や色、耳の臭いをチェックし、異常がみられた場合は早めにかかりつけの動物病院に行きましょう.

病気のデータ

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