甲状腺機能低下症 <猫>

概要

Overview

気管の両脇にある甲状腺からは体の代謝を活発にする甲状腺ホルモン(サイロキシン)が分泌されます。この甲状腺ホルモンの分泌が減少したり、作用が不十分であったりすることによる病気です。活動が低下し覇気がなくなり、皮膚や被毛にも変化が見られます。猫での発生はまれだとされています。

 

甲状腺機能低下症の診療フローチャート

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

「甲状腺機能亢進症の治療に続発した医原性によるもの」、「自身の免疫システムが自らの甲状腺を破壊することによるもの(免疫介在性)」、「遺伝性による甲状腺の機能不全」などが原因ではないかと考えられています。また、腫瘍などの他の病気の影響でひき起こされることもあります。

症状

甲状腺ホルモンは、体の代謝を活発にするホルモンであるため、甲状腺機能低下症では元気消失、周囲の環境への関心低下、暖かい季節でも寒がる(寒冷不耐性)、肥満、脱毛(体幹部や尾の脱毛が多い)、徐脈(※)、血圧低下や神経症状(麻痺や運動失調など)などの様々な症状が見られます。
※徐脈とは脈拍数が正常値範囲の限界以下に減少する状態をいいます。

治療

甲状腺ホルモン薬を投与します。投与量が少なくても効果が得られず、投与量が多いと甲状腺 機能亢進症をひき起こす可能性があるため、定期的に血液検査を行い、適切な投与量かどうか チェックする必要があります。

予防

早期発見、早期治療が大切です。動物病院さんでのこまめな検診をお勧めします。また、日頃から猫の行動や皮膚の状態などをチェックし、変化が見られる場合は、早めに動物病院にご相談ください。

病気のデータ

Disease data

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平均年間通院回数
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