痤瘡(ざそう)/アクネ <猫>

概要

Overview

猫のアクネとも呼ばれます。 猫の下顎と口唇部分の毛嚢(毛包)※1.が角化したり、分泌過剰であったりすること等により面皰(めんぽう)※2.が生じ、炎症を伴う猫によくみられる皮膚疾患です。二次感染によりさらに炎症がひどくなることもあります。
※1.皮膚の中で被毛を支え、被毛を生み出している部分を毛嚢(毛包)といいます。
※2.毛穴の開口部が分泌物などで閉塞して、小さい丘疹や膿疱ができている状態を面皰といいます。

 

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

原因

原因が不明で特発性なものや毛包の角化異常によるもの、皮脂腺の過形成や感染(細菌、ウイルス、皮膚糸状菌、毛包虫など)、接触刺激による皮膚炎など多岐にわたります。

症状

軽度な場合には特に痒みなどの症状はなく、黒色の微小な分泌跡や茶色の液状の分泌跡がみられ、小さい面皰が見られます。重度になると炎症を生じ、痒みや痛みを伴います。また脱毛、発赤、浮腫、化膿、腫脹などを生じるものまで、さまざまです。
一般的に、下顎や下口唇に多く発症しますが、上口唇や顔面に及ぶものもあります。

治療

症状の程度により治療はさまざまです。また、日常のケアによって発症の予防がある程度可能ですので、ケアを続けることが重要です。
治療法の例として以下のようなものが挙げられますが、症状によって単独で行ったり、いくつかを組み合わせて行うことが多いようです。また、基礎疾患が有る場合はその治療も併せて行います。
・病変周囲の被毛を刈り、消毒薬等で消毒を行う。
・薬用のシャンプー(過酸化ベンゾイル、サルファ・サリチル酸、クロルヘキシジンなどの成分を含有するもの)で薬浴を行う。 
・抗生物質の内服または外用を行う。
・面皰溶解のため、ビタミンAの外用を行ったり、。難治例では、ビタミンA製剤の内服薬を服用を行う。

予防

再発することが多いため、ケアを続けることが大切です。
薬用シャンプー等を利用して、患部の薬浴を続けたり、患部を消毒液にて清拭して清潔に保つことが予防になります。また皮膚を濡らしたままにすることは、皮膚に炎症を起こしやすくする要因になるため、シャンプーや消毒の後は、しっかりと乾かすことが大切です。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。