植物・異物・薬品による中毒 <猫>

概要

Overview

猫が薬品や観葉植物、ヒトの食べ物などごく身近にあるものを摂取することによって中毒を起こすことが知られています。猫は好奇心が旺盛などうぶつなので、飼い主さんが留守の時などには注意が必要です。

 

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

身の回りにある様々なものが、中毒を引き起こす可能性があるといわれています。
・観葉植物・・・・ポインセチア、セイヨウキョウチクトウ、スイセンやヒヤシンスの球根等
・ヒトの食べ物・・玉ネギなどのネギ類、チョコレート、キシリトール等
・薬品・・・・・・殺鼠剤、車の不凍液、殺虫剤、アスピリンやアセトアミノフェン等の解熱鎮痛剤

症状

摂取したものの種類や量、猫の体格や体質によって、症状や症状が発現するまでの時間、重症度が異なります。摂取後に時間が経過してしまうと、治療が困難になる場合や、症状が重くなることがあり、場合によっては死に至ることもあるので注意が必要です。
一般的に観葉植物などの摂取では、主に下痢や嘔吐、よだれを垂らしたりふらついたりする症状などがみられ、殺鼠剤は血液の凝固不全の症状を起こします。また、ヒトの頭痛薬の成分となっているアスピリンやアセトアミノフェンは、猫では代謝されず肝炎などの症状を引き起こします。ヒトの薬をご自身の判断で与えるのは危険なので止めましょう。玉ネギなどのネギ類やその煮汁の摂取は、血液中の赤血球を破壊し、血色素尿や貧血の症状を起こします。

治療

中毒症状は、摂取した有毒成分や量、猫の体質によって、症状そのものや症状が発現するまでの時間、重症度が異なります。摂取後時間があまり経過していない場合は、吐かせる処置や胃洗浄などの処置を行うことがありますが、摂取後に時間が経過してしまうと、中毒成分が体内に吸収され症状が重くなったり、治療が困難になる場合もあります。
治療法については摂取した中毒物質の種類や量、摂取後経過している時間によっても異なりますので、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。

予防

中毒を予防するには、原因となるような薬品や食べ物、観葉植物等を猫の手の届く範囲に置かないよう管理することが大切です。猫はしばしば植物を食べたがりますので、お家に上記の植物がある場合には除去したり、囲いをするなどの工夫をしましょう。また、日頃から、中毒物質を猫が摂取したときなど、夜間・時間外などにも対応してもらえるような動物病院を探しておくと、緊急時にも安心です。

病気のデータ

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