骨折 <うさぎ>

概要

Overview

骨折とは骨の外傷のことで、外からの力により骨の連絡が一部または全部絶たれている状態をいいます。うさぎさんの骨は、犬や猫に比べると薄く軽いため、骨折しやすく、特に前肢の肘下の骨である橈骨や尺骨、後肢のすねの部分の骨である脛骨、腰椎や骨盤の骨折が頻繁に起こります。開放骨折(骨折した骨が傷口などから体外に通じている状態。複雑骨折とも呼ばれる)にもなりやすく、この場合、手術後の管理も難しいため、犬や猫よりも治癒に時間がかかることが多いようです。

骨折の診療フローチャート

 

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

原因

うさぎの骨折の原因は強い外傷や落下が主ですが、特に「ドアやケージ内の床材にはさまれる」、「誤って人が踏んでしまう」などの原因が多いようです。
うさぎがケージなどに挟まれてしまった肢を抜こうとして、跳ね上がった際に肢や腰の骨を骨折してしまうこともあります。

症状

肢の骨を骨折すると、跛行(肢をひきずる症状)や痛みを生じます。痛みがひどいと動けなくなり、食欲の低下がみられます。腰椎や骨盤などの骨折で脊椎神経に損傷があると、下半身の麻痺が起こり、後肢の麻痺の症状と同時に、排便・排尿困難、失禁の症状が継続することがあります。

治療

骨折の治療法は骨折の状態や部位、うさぎの年齢や体調などによって選択されます。基本的には手術を行う外科的治療と、手術を行わずにギブス固定や運動制限のみを行う方法があります。外科的治療では手術により、ピンやプレートなどの固定具を使い、骨折部位を整復します。術後は骨折部位の骨がくっつくまでの期間は安静に、その後の期間も状態によっては運動制限が必要となります。まれではありますが、開放骨折の場合に傷口に細菌感染などがあり、治療が難しいと判断された場合には断脚することもあります。

予防

うさぎにとって危険の少ない飼育環境を整えましょう。例えば、「爪や足が引っ掛かるような床を歩かせない」、「高い台の上などに乗せない」、「抱っこをするときは正しい抱き方をする」などです。また普段から、爪切りをし、偏りのないバランスの良い食事を与えるように心掛けましょう。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。