骨折 <フェレット>

概要

Overview

骨折とは骨の外傷のことで、外からの力により骨の連絡が一部または全部絶たれた状態をいいます。若齢のフェレットに多くみられ、高いところからの落下事故等によって引き起こされます。

骨折の診療フローチャート

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

「ケージ内で暴れる」、「高所から落下する」、「ドアに挟まる」、「ご家族がうっかりと踏んでしまった」というような事故によるものが主な原因です。

症状

一般的に骨折した部位は、次第に腫れ、熱感を持ち、痛みを伴います。また、どこを骨折したかによっても症状は異なります。足の骨折では、足を浮かせて歩くという症状がみられます。骨盤を骨折すると排尿や排便に困難が伴いますし、アゴの骨折では食べることに困難が伴います。交通事故や落下事故では、「内臓破裂」、「脳や脊髄の損傷」などを伴うこともあります。その場合には、 「ぐったりとして元気がなくなる」、「痙攣(けいれん)」、「麻痺(まひ)」などの神経症状を示すこともあります。

治療

骨折の治療法は、骨折の状態や部位などによって選択されます。
基本的には、手術を行う外科的治療と手術を行わずにギブス固定や運動制限のみを行う方法があります。外科的治療では、手術によりピンやプレートなどの固定具を使い、骨折部位を整復(※)します。術後は骨折部位の骨がつくまでは安静と運動制限が必要です。しかしながら、フェレットはとても活動的ですので、多くの場合、患部のキブス固定や運動制限には困難が伴います。折れた骨が皮膚から露出してしまっている開放骨折の場合には、感染予防のため抗生物質の投薬も同時に行います。
※整復とは、脱臼、骨折、ヘルニアなどにより異常が生じた部位を正常な位置に戻すことをいいます。

予防

骨折が起こらない環境を作ることが重要です。

1.転落を防ぐ
フェレットは好奇心が旺盛です。部屋の中で遊ばせる場合は、高い所へ行けないように家具を配置したり、カーテンをたくし上げておいたりするなどの工夫をしましょう。高さのあるケージをお使いになる場合は、ハンモックなどを利用して、落ちてもフェレットが直接床に叩きつけられないようにしましょう。

2.脱走を防ぐ
普段からフェレットの行動をよく観察しておき、逃げ出す可能性がある場所をみつけたら、その部分に家具を置くなどの対策を取るようにしましょう。「まさかこんな所をすり抜けないだろう」と思うような所も油断はできません。ドアや窓の2?3センチの隙間も要注意です。
また、じゅうたんや毛布、ソファーの隙間にもぐり込んでしまうこともあります。もぐり込んだままフェレットが寝てしまって、気付かずにいたご家族に踏まれてしまうということもありますので、足元や腰をおろす場所にも注意をしましょう。

3.指や爪の引っかけ事故を防ぐ
ケージの中や部屋の中など、フェレットが指や爪を引っかけそうな場所は無数にあります。仮に、じゅうたんなどに爪を引っかけたとしても、目が届く状態で、すぐに対処してあげれば大事に至ることは、まずありません。しかし、ご家族が気付くのが遅くなると、フェレットが無理に外そうとパニックを起こしてしまい、その結果、骨折してしまうことがあります。ケージの網、すのこ、敷物などでも事故は起こり得ます。定期的に爪切りをすることで事故を防ぐようにしましょう。
加えて、周囲を見渡してみて、フェレットの生活スペース内に引っかけやすい物があれば、取り外せるものは撤去するなどの工夫も必要です。

病気のデータ

Disease data

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