尿石症 <フェレット>

概要

Overview

尿石症は尿路結石症ともいわれ、尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で結石となるためにさまざまな症状を引き起こす病気です。フェレットさんでは、尿がアルカリ性に傾くことでできるリン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストラバイト結石)が特に多く見られます。

 

尿石症(フェレット)の診療フローチャート

 

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※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

結石の形成については、食事の種類や飲水量の減少、細菌の尿路感染、遺伝的体質などが原因であると考えられています。フェレットの尿はPH5?6の酸性ですが、植物性たんぱく質中心の食事(大豆やとうもろこし等を主成分とした飼料やドッグフードなど)を摂取しているフェレットの場合、尿がアルカリ性に傾き、リン酸アンモニウムマグネシウムなどの尿路結石が出来やすいといわれています。

症状

頻尿、血尿、尿もれ、発熱、食欲不振などがみられたり、排尿時に鳴き声をあげて痛がる様子がみられることがあります。しかしながら、最も気をつけなければならない症状は、結石が尿路に詰まってしまい、全く尿が出ない状態(尿道閉塞)になることです。この状態になると、血液中の老廃物が排出されずに増加してしまい、尿毒症を引き起こしたり、膀胱破裂を起こしてしまう可能性、命の危険性が生じてしまいます。

治療

尿道閉塞の場合は、早急に閉塞の状態を解除する処置が必要となります。尿道内の結石を超音波で破砕したり、カテーテルを尿道に挿入する処置などを行うことがありますが、尿石の大きさや位置によっては外科手術での摘出を行います。また、結石溶解や結石形成予防のために食事療法を行ないます。他に血尿があったり、尿路感染がある場合は止血剤や抗生物質の投与などの対症療法を併せて行います。

予防

次のことが尿石症の予防となるといわれています。
・植物性タンパク質より動物性タンパク質を基本とした食事を与える。(尿pHが酸性に傾き、結石ができにくくなる)
・飲みたいときに新鮮な水を飲める環境にする
・排尿しやすい環境を作る
・飼育環境中のストレス除去

また、日頃からこまめに排尿の様子や尿の色、回数、匂いなどをチェックし、尿検査などの定期的な検診を行うことが大切です。異常がみられた場合は早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。

病気のデータ

Disease data

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