上手に褒めよう
大好きな飼い主さんに褒められると犬は嬉しくなります。
「お利口だね」「可愛いよ」とやさしく声をかけたり、犬を抱いたり撫でたりすることで「わたしはあなたが大好きなのよ!」「あなたがとった行動は正しいのよ!」「嬉しいね!」と、飼い主さんの気持ちを伝えていきましょう。
「犬がとった行動が良い」ということを的確に伝えるためには、タイミングが大切です。
時間が経過してから褒めても、犬は何のことを褒められたのか心の中でうまく結び付けることができず、正しく理解できません。うまくいったことや良い行いをした場合は、間を空けずにすぐに褒めるのがポイントです。
「これをしたら褒めてもらった!」ということを犬自身が理解をすることで、「何をすれば褒めてもらえるかな?」と、考えて行動するように導くことが大切です。
犬は、大好きな飼い主さんと一緒に喜び楽しむことを望み、何が正しい行動なのか犬自身が考えるように変わっていくでしょう。
また、上手に褒めるためには、日頃から身体を優しくなでてあげることで、上手にコミュニケーションをとるようにすることも大切です。
多くの犬は「あごの下」や「耳の付け根」「ノドから胸にかけて」を触られるのを好みます。
同じほめるにしても、「興奮をさせてテンションをあげる褒め方と落ち着かせる褒め方があります。
首筋のあたりを上下になで回したり、身体の横や首を叩く方法は、犬の脈拍を上げて集中力をあげる褒め方ですから、これから仕事や運動をがんばってね、というときに適した方法です。
一方、落ち着かせたいときは、毛並みに沿って一方向に優しくゆっくりとなでおろす方法をとります。上手に使い分けましょう。
ウチの子は何が好きなんだろう
上手に褒めるには、犬がどんなものを好きなのかよく観察をしてあげて、わが子のことを知ることが大切です。
犬の大好きなことや物を上手に使って褒めてあげましょう。
犬が触られて嫌いな場所は?
犬にとっての急所は、頭やマズル(口)、足先などです。
犬は上から迫ってくるものを恐がりますから、頭をなでられるのはあまり好きではありません。また後ろから近づいていきなり尻尾などを触るのも嫌がりますので注意が必要です。褒めようとする行為が逆効果になってしまわないように注意をしてあげましょう。
上手に叱ろう
犬の安全を守り、人間社会のルールを教えるためには、「いけないよ」ということをしっかりと犬に教えてあげることが大切です。
まず叱る言葉を決めましょう。この言葉は、いつ、家族のだれが叱っても同じ、ということが大切です。
叱るときの言葉は「いけない」「だめ」「ノー」というように分かりやすい言葉を選びましょう。
また、名前を呼びながら叱ることは避けたほうが良いでしょう。
叱るときのタイミングは?
時間が経ってしまってから叱ったり、感情的に叱ったりしてしまうと、犬にしっかりと伝えなくてはいけないことが伝わらなくなってしまう可能性がありますし、「構ってもらえる」と思わせるだけで終わってしまうこともあるのです。叱るときには、何がいけないのかが明確に伝わるように叱りましょう。
そのためにはタイミングが大切です。いけない事をしている時かその直後に、犬の目を見て冷静に叱ってあげてくださいね。
例えば、「車道を通るときには、犬も一旦停止が必要、飼い主さんの許可を得てから歩くのだよ」ということを教えるためには、叱らなければならないときもあるでしょう。
車道をそのまま犬が歩こうとしたときは、すかさず、しっかりと落ち着いた低い声で「いけない」と叱るのです。
犬をしっかりと止まらせて、飼い主さんが車の状況を把握して大丈夫だったら「よし」と歩くことに許可をしてから歩き出しましょう。犬が飼い主さんの指示をきいたときには、「お利口」としっかりと褒めてあげてください。
ポイントは、同じことの繰り返しを、いつも、どんなときでもきちんと続けることです。このような繰り返しの中で、本当に犬を守るためには、時には愛情の深さゆえの厳しさが伴うということが犬の心に届き、犬の信頼を得ることにつながるのです。
知らん顔をするのも時には必要
自分の要求をかなえようと飼い主さんの気をひこうとしている犬に対しては、知らん顔をし続けることが必要です。犬は愛情に関してとても貪欲などうぶつですから、叱られても構ってほしいこともあるのです。
時には知らん顔をするのも時には有効となりますので、工夫してくださいね。
また、一度、「上手くいった」と犬が認識してしまった行動に関しては、犬はかなり固執するものです。「吠えたら遊んでくれた」という経験を持つ子は、「何で今回は上手くいかないんだろう」「もっと頑張って吠えなきゃ」と、ますます吠えるものですが、「無駄なんだ」と理解するときが必ず訪れます。
大変ですが、そこまであきらめず教え続けてあげてくださいね。
また、興奮をしすぎている犬をしずめるときにも、知らん顔をし続けることが有効です。
興奮しているときには、落ち着くまで待ってから声をかけてあげることが大切です。
また、犬も人と同様、我慢することが精神的な成長になることもありますから、しっかりと我慢をする機会も犬に与犬えてあげましょう。
※コメント欄は、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。予めご了承ください。
お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト
遊んでほしそうな表情がかわいいショットですね。
うるうるした瞳で見つめられると、たまらないですね。
ワンちゃんと信頼関係を築きながら、おおらかな気持ちで接していただければと思います。
うちの愛犬は、遊んでくれないと鼻を突き出します
可愛いけど我慢します