被毛は犬の健康状態を計るバロメーターのひとつです。犬種によって被毛の様子は異なるとともに、栄養状態や健康状態を反映しますが、一方でブラッシングやシャンプーなど、外側からのケアによって被毛の状態をよくすることにもつながります。
ブラッシングにはどんな効果がある?
■コミュニケーションをとり、心や体の健康を促す
飼い主さんとゆったりとしたコミュニケーションの時間を持つことは、犬にとって心の栄養になります。また、ブラッシングは体の血行をよくする働きもあります。
■皮膚病の予防・早期発見
抜けた毛がそのまま残っていると皮膚が蒸れてしまい、皮膚病の原因となることがあります。抜けた毛をきれいに取り除いてあげましょう。また、ブラッシングの時に皮膚の状態をチェックすることは、皮膚病の早期発見にもなります。
■ノミ・マダニなど寄生虫の発見
春になり暖かくなるとノミ・マダニの活動が活発になってきますが、ブラッシングでノミ・マダニ等の寄生虫を発見できることがあります。なお、ノミ・マダニを予防するためには、動物病院で処方してもらう予防薬がもっとも効果的です。
■毛球症予防
春と秋には、多くの犬で被毛が生え変わる時期を迎えます。この時期に毛づくろいを頻繁にすると、毛をたくさん飲み込んでしまうことになります。お腹の中に毛をためこんでしまう毛球症と呼ばれる状態になると、嘔吐や胃腸障害を起こすこともあります。しっかりとブラッシングをして、必要のない毛を取り除いてあげましょう。
ブラッシングのコツ・注意点
毛並みに沿って、優しくブラシをあてるとよいでしょう。ブラッシングは周りの毛を引っ張ったり、ブラシが皮膚に擦れたりすることで、どんなに気を付けても少なからず皮膚にダメージがあります。一度に全身をブラッシングしようと思わず、少しずつ、何日かにわけてブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングの嫌いな子はどうする?
決して無理をしないようにしましょう。
嫌がる子にはブラッシングに使う道具(コーム、スリッカー)を変えてみてください。
また痛い思いをさせてしまうことが後々のトラウマにつながってしまうことがあります。優しく声をかけてあげたり、褒めてあげたりごほうびをあげたりしながらブラッシングをすることで、ブラッシングをしてもらうことと楽しいことを関連付けてあげましょう。
ゆっくりと落ち着いてブラッシングするようにすると、犬もだんだんリラックスできるようになるはずです。
犬のシャンプー に続く
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