冬真っ盛りのこの時期、外を歩くときはついつい身体を丸めてしまいますね。昔から「犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる」と歌われてきましたが、この時期、どのような点に注意をしたら良いのでしょうか?免疫力の落ちる寒い冬を快適に過ごさせてあげましょう。
寒さとカロリー要求量
私たちは食べることで体温を作り出しますが、寒い冬は特に「食べること」が重要です。カロリーとは熱量をあらわす単位ですが、1calは水1gを14.5度から15.5度まで1度上昇させるため要する熱量です。温暖な季節に比べると冬は身体も熱量を余計に作り出さなくてはいけません。このため通常、寒い時期は、どうぶつのカロリー要求量は高くなります。もちろん、どうぶつの種、飼育環境や運動量により異なりますので、どうぶつの状況に適した食事量を調節してあげましょう。
ちなみに屋外で過ごす場合、厳寒期では温暖な時期の10%から20%増しのエネルギーを要求するといわれています。反対に、室内の温かい環境の中だけで過ごしているのに外の寒さにあわせた、増量した食事を与えてしまうと冬太りつながってしまいます。
体温調節の方法
寒いときにブルブルッと思わず身体を震わせるのは、筋肉を振動させることにより熱を生産させ体を暖めているのですが、他にも体温調節する生体機能には次のようなものが挙げられます。
■毛や羽を立てたり膨らませたりして、身体の周りに空気の層を作って熱が逃げるのを抑える
■皮下脂肪は熱の放出を防ぐので、冬に備えて皮下脂肪を蓄える
■身体を丸めることで、外気に触れている表面積を減らして放熱を抑える。
どうぶつたちがこんな仕草を見せたときは、寒いのかもしれません。日向ぼっこができるように部屋の動線を工夫してあげる、ハウスには毛布を一枚余計に用意するなど、工夫をしてあげてくださいね。