長い耳で情報収集をしながら、キラキラと輝く瞳で部屋を散策するうさぎは本当に愛らしいですね。うさぎの魅力のとりこになってしまっている方も多いのではないでしょうか!?
私たちが日本で一般的に飼っているうさぎはヨーロッパで野生のアナウサギを家畜化したもので、多くの場合アナウサギ類に属します。日本の野山にいる野生のうさぎはアナウサギとは別の種のノウサギ類に属しています。
体の大きさ
世界中で愛されている絵本「ピーターラビット」のモデルになったともいわれているネザーランドドワーフは、お家で飼ううさぎとしては体のサイズが最も小さいといわれています。個体差はあるものの、体長は25cmくらい、体重は約1.0〜1.5kgほどです。
一方、「世界最大のうさぎ」といわれているフレミッシュジャイアントの体長は、もちろん個体差がありますが、体長が60cm以上になる子も多く、体重は4 kg〜8kgくらいです。
体温
38度5分〜40度くらいです。犬や猫の体温と比べると若干、高い傾向にあります。
適した環境
うさぎは暑さに弱いどうぶつですが、同時に高い湿度も苦手です。
特に梅雨時の環境には充分注意をしてあげましょう。
また、うさぎの生活スペースに隙間風が通らないようにする工夫をしたり、気温差の大きな環境にさらさないなどの注意も必要です。また、ケージの置き場所はエアコンや暖房器具の近くは避けましょう。
上述のようにお家で飼ううさぎの原種はアナウサギですので、土を掘って 巣穴を作り生活をしてきた遺伝子の記憶は残っています。うさぎの生活環境に土があるとのびのびと生活はできるのでしょうが、穴を掘ってうさぎが逃げてしまうことがあるので要注意です。
他にも電気コードや絨毯など、何でもかじってしまいます。感電や誤食など、口に入れてしまうことによる事故を予防するため、危険なものはあらかじめうさぎの生活スペースに置かないようにしたり、カバーをするなどして、うさぎをしっかりと守ってあげましょう。
活動時間帯
お家で飼っているうさぎは、ヒトとの生活により活動時間のサイクルに変化を与えていることが多いのかもしれませんが、本来うさぎは半夜行性です。昼間は眠っていることが多く、主に夕方から明け方にかけて活動します。
被毛
うさぎの被毛は年に2回、春に冬毛から夏毛に、秋に夏毛から冬毛へと抜け替わります。自分で舐めてグルーミングをしますが、うさぎは猫のように毛玉を嘔吐することができないどうぶつですから消化管にたまってしまった毛玉を体内から排出することができません(毛球症)。毛球症を予防するためには換毛の状況にあわせてブラッシングを丁寧にすることが必要です。
耳
うさぎの耳は小さな音を集める機能だけでなく、耳介の血管の収縮と拡張により、体の熱を放散し、体温を調節する機能も担っています。
歯
大人のうさぎの歯は28本、生涯、伸び続ける常生歯(無根歯)です。普通は干し草などを適切に噛む動作や、自分で歯ぎしりのようなことをして磨耗させますが、食事事情、遺伝的な要因、外傷などが原因となり、不正咬合という症状が起きることがあります。
(うさぎの食性を理解して歯に適した食事を与えることはうさぎの健康を守ってあげるためにたいへん重要です!)
視力
うさぎは自然界では外敵が多く弱い存在ですので、視力を頼りに自分を守らなくてはいけません。そのため視力、視界とも大変優れています。視界は360度近くあるといわれています。
うさぎの尿
食べ物や個体によっても差はありますが、うさぎは正常でもオレンジや赤などの色のついた尿を出すどうぶつですから、多少濁っていたり、色がついているのは普通です。
しかしながら、うさぎには膀胱結石などの泌尿器の病気も多いため、色がついた尿は血尿などと区別がつき難い場合があります。ご心配な場合やその他の症状がみられる場合は、病院で尿検査などを行うことをお勧めします。
食性
うさぎは生後間もない間に飲む母乳の他にはその後、動物性の食物は食べない完全草食性のどうぶつです。うさぎの消化管は非常に長く、特に盲腸が非常に大きいのが特徴です。この盲腸の中には細菌叢(さいきんそう)があり、発酵作用を続けることで消化します。盲腸では通常の丸くてコロコロしたウンチと盲腸便と呼ばれる食糞用のウンチとを作り分けていて、うさぎは肛門に直接口をつけて盲腸便を食べるのです。盲腸便とは柔らかなブドウの房状のウンチで、うさぎに必要な栄養が含まれています。うさぎはこれを食糞して栄養素を摂取します。
また、うさぎは大昔からたいへん厳しい食環境の中を生き抜いてきたどうぶつのため、高たんぱく、高カルシウムの食事は、かえって身体に負担がかかってしまいます。主食には乾草(低タンパク、低カルシウムという点で稲科の乾草が望ましい)とペレット、そしてオヤツ代わりにお野菜を、というのが望ましい食生活といわれています。また、ウサギは小さいときに食べた経験がないものを大きくなってからは食べようとしない傾向が強いので、小さいときから望ましい食生活に慣らしておくと良いですしょう。
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ホーランドロップ、ジャージーウーリー、アメリカンファジーロップ等が温厚で人懐っこいと言われている品種です。
但し、性格には個体差があり、接し方によっても性格は変わってくるため、うさぎさんとの正しいコミュニケーションの取り方をご確認くださいね。
詳細については下記をご覧ください。
https://www.anicom-sompo.co.jp/usagi/2088.html
おトイレ以外の場所で排尿した場合、すぐに消臭をしましょう。マーキングの場合、サークルを使ってへやんぽの範囲を狭くするなど縄張りを主張する必要性を減らして見ましょう。ただし、おトイレ以外で排尿をする場合、膀胱炎など泌尿器の異常の可能性もございます。続くようであれば、受診をお勧めいたします。また、攻撃行動やマーキングなど、発情の影響が考えられる場合は、避妊去勢手術もご検討ください。
対処法を教えて頂けませんか?
それと非常に凶暴になり攻撃する事(猫の様に目標を定める格好をし噛みつきに来ます)も増えました