殺鼠剤中毒(ワルファリン中毒)

概要

Overview

ネズミの駆除に使用される殺鼠剤を摂取することで起こる中毒です。殺鼠剤に含まれるワルファリンなどのお薬の影響で全身に出血が起こり、貧血などの症状が見られます。死に至ることもある怖い中毒です。

※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

ワルファリンなどを含んだ殺鼠剤を摂取することによる中毒。殺鼠剤を摂取したネズミなどの小動物を摂取することで起こることもあります。ワルファリンは血液凝固阻害剤と呼ばれ、出血を止めるのに必要なビタミンK1の働きを阻害することで出血が起こりやすくなり体のいたるところで出血するようになります。その結果貧血や出血による臓器の障害を引き起こします。

症状

身体の様々な場所で出血が認められます。具体的には鼻血や歯茎からの出血、皮下出血、血尿などが見た目の変化としてわかりやすい症状です。出血が続くことで大量の血液が失われると、貧血となり元気がなくなったり呼吸が荒くなるなどの症状が見られるようになります。

出血が肺や脳などで起こると呼吸困難や意識障害を引き起こし、死に至る場合もあります。

治療

摂取直後で症状が見られない場合には催吐処置を行い、活性炭などの吸着剤を投与して体内に吸収される中毒成分を極力減らします。そのうえで数日の間、血液凝固検査を行い殺鼠剤による血液凝固異常が発症しないか確認します。

出血がある場合や血液凝固異常が見られた場合は、ビタミンK1製剤を投与することで出血を抑える治療を行います。貧血が強くみられる場合には輸血をすることもあります。そのほかに、症状に応じて酸素室での治療を行ったり点滴をするなどの大量療法を行います。

 

予防

殺鼠剤を使用する場合は犬が直接近づけないよう場所に設置するようにして、誤って食べてしまわないように気を付けましょう。

万が一、殺鼠剤を食べてしまった場合には早めに治療を行うことで重篤な中毒症状を抑えられることがありますので、すぐに度物病院へ連れていくようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

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