ブドウ中毒

概要

Overview

ブドウの誤食による中毒です。生のブドウのほかレーズンなど加工されたブドウを摂取することでも発症します。腎機能障害、尿毒症による症状を引き起こします。

原因

ブドウを摂取することで発症する中毒ですが、中毒を引き起こす成分などについてはまだ詳しくわかっていません。生のブドウのほか、レーズンなどの加工されたブドウでも中毒を起こします。パンやお菓子などにレーズンが使われていることもあるのでワンちゃんが食べないように気を付けましょう。腎臓に障害を引き起こす中毒であるため、もともと腎臓に問題を抱えているワンちゃんでは特に注意が必要です。

中毒を引き起こす量は個体差もありよくわかっていませんが、1粒でも中毒になることがあります。

症状

急性腎障害によって、無気力、食欲不振、嘔吐、下痢、尿量の減少などの症状が見られます。重度の場合には尿毒症により痙攣を引き起こすこともあります。

 

治療

摂取した直後であれば、お薬などを使って吐かせる処置を行い体に吸収される中毒成分の量を減らします。また、活性炭などの吸着剤を飲ませることもあります

ブドウによる中毒作用を中和する治療法はなく、急性腎障害に対する治療を行って状態を安定させます。点滴を行って腎臓を保護したり、おしっこが作られていなければ利尿剤のお薬でおしっこの量を増やすなど腎臓の機能の維持を図ります。

予防

ぶどうやその加工食品をワンちゃんに食べさせないようにすることが唯一の予防策です。ブドウに限らず人の食べ物の中にはワンちゃんにとって有害なものもありますので、ワンちゃんの届く範囲に人の食べ物を置かないように気を付けましょう。

万が一食べてしまった場合は、早めの処置で症状を軽くできることもあります。特に急性腎障害は早急に治療しないと命かかわることがあります。食べてしまったことに気が付いたらできるだけ早めに動物病院に行くようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

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