慢性気管支炎

概要

Overview

気管支炎による咳が2か月以上続いている状態で、咳や呼吸困難などの症状が見られます。原因ははっきりとわかっていませんが、煙など空気中の刺激物も引き金になることがあります。完治させることは難しく、長期間にわたって症状を緩和するための治療が必要です。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

 

 

原因

空気の汚染や過去の気道感染、アレルギーが原因になると考えられており、人との生活ではハウスダスト、タバコや線香の煙などが原因となる可能性があります。しかし、未解明な部分も多い病気であり、はっきりとした原因がわかっていません。

症状

咳が主な症状で、咳が2か月以上続いている場合に慢性気管支炎と判断されます。咳が繰り返されることで吐き気のような仕草に見えることもあります。

進行すると、呼吸の苦しさから疲れやすくなったり、呼吸が早くなることがあります。重度の場合にはチアノーゼ(舌など粘膜の色が紫になる)や失神を起こすこともあります。

治療

完全に治すことが難しく、お薬を使って症状や病気の進行を抑える治療を行います。咳止めのお薬のほか、気管支の炎症を抑えるためにステロイドなどの消炎剤、呼吸を楽にするための気管支拡張剤などが主に使用されます。二次的な感染がある場合には抗生物質を使用することもあります。飲み薬のほかに、液体のお薬を霧状にしたものを吸引させることで直接気管支の粘膜にお薬を届ける治療法もあります。

呼吸困難の症状がある場合には酸素室の中で安静にしてもらうことで呼吸を落ち着かせます。慢性的に呼吸困難が続くようであれば、酸素室を自宅に設置して自宅でも必要に応じて酸素を吸入するようにします。

予防

原因がはっきりとしない場合が多く、予防することが難しい病気です。アレルギーや煙など、気管支粘膜への刺激が引き金になることがあるので、犬の前でタバコを吸うことは避け、生活環境の空気をきれいに保つようにしましょう。

慢性気管支炎になってしまった場合は、咳や呼吸困難などの呼吸器症状が起こりやすくなります。過度な運動は避けて、日常生活でも負担になるような動きを避けるように気を付け、少しでも苦しくならないようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。