ヘモプラズマ感染症

ヘモプラズマによる感染症です。ヘモプラズマはマイコプラズマと呼ばれる細菌の一種で、赤血球の表面に寄生します。感染した猫から吸血したダニが、ほかの猫から吸血する際に感染するほか、ケンカによる傷口や母子感染も感染経路になると考えられています。一度治っても、体の中に残っていることがあります。猫免疫不全ウイルス（FIV）や猫白血病ウイルス（FeLV）に感染している猫では、ヘモプラズマ感染症の発症率が高く、これらのウイルスによる免疫機能の低下が原因であるとも考えられています。

かつてはヘモバルトネラと呼ばれるリケッチア（細菌よりも小さな微生物）による感染症と考えられていましたが、後の研究によりマイコプラズマであることが確認され、呼び名もヘモバルトネラ症から変更されました。