概要
Overview犬の体や皮膚に、毛が生えていない部分があったらそれは「脱毛の可能性」があります。
かわいいわが子に脱毛があると、脱毛の原因は何なのでしょうか?気になりますよね。
脱毛があるときの対策や、治療法、さらには家でできる対策方法やケアについてもご紹介します。
部位ごとの「脱毛」の例
犬に「脱毛」の症状がある場合、様々な箇所で脱毛する場合や、一部のみ脱毛する場合があります。どこで脱毛をしているか、全身をチェックしてあげましょう。
▼全身の脱毛(左右対称性の脱毛)

▼顔周りの脱毛

▼手足の脱毛

▼その他、部分的な脱毛

【「脱毛」の症状フローチャート】

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。
※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。
それぞれの病気についてはこちらから
▶犬が皮膚をかゆがっているときに考えられること
▶犬の副腎皮質機能亢進症
▶甲状腺機能低下症
▶糖尿病
「脱毛」があるとき、あわせて起きる症状
犬に「脱毛」の症状があるとき、あわせて次のような症状が起きることがあります。
・皮膚の赤み…皮膚が赤くなっている。
・フケ…古くなった皮膚の細胞がはがれ落ちた状態。量が多すぎたり皮膚に固まって残っている場合には、皮膚の新陳代謝がうまくいっていないことが原因かも。
・湿疹…犬の皮膚が赤くなり、場合によってはぽつぽつとした凸凹が皮膚にできる状態。
・じゅくじゅくしている…症状がひどくなると、皮膚が膿んだり、血液や体液がにじみ出たり、出血することがある。
・痂疲(かさぶた)…血液がかたまった状態のこと
また、特に原因が皮膚の病気ではない場合に、次のような症状がおきることがあります。
・元気がない、犬がぐったりしている

・パンティングしている、犬がハァハァとしている

・尿の量が増える/減る
・尿の色が薄くなる/濃くなる

お家でできるケアのポイント
■皮膚のチェックをしましょう
・毛質は変化していませんか?
毛質が細くなっていたり、乾燥したりしていませんか?
・どれくらい脱毛していますか?
皮膚が見える程度抜けている、ごっそり抜けているなど、抜け方も様々です。
・どこが脱毛していますか?
どの部分に脱毛がみられますか?全身の毛をかき分けてチェックしてみましょう。
※ワンちゃんによっては、季節の変わり目により毛質が変化します。去年の同じ時期の写真と比べてみましょう。
■脱毛と一緒に他の症状がみられていないかチェックしましょう
・脱毛している部分を観察してみましょう
脱毛した部分にかゆみや赤みがみられるときは、皮膚そのものに異常がある場合があります。
ワンちゃんがしきりに一部分を噛んだり、気にしたりしている様子もヒントになります。
・脱毛以外に変わったことはありませんか?
全身の毛が薄くなる脱毛は、季節の変わり目や年齢の変化に伴って起こることが多いですが、ホルモンの異常でみられることもあります。定期的に血液検査を含めた健康診断に行きましょう。
また、ホルモン異常の場合、脱毛と共に、元気食欲、おしっこの量の変化などがみられることがあります。この場合は、早めにかかりつけの先生に相談をしましょう。
■外部寄生虫の予防をしましょう
ノミやダニなどの寄生虫が、脱毛の原因となる場合もあります。人が寄生虫を運んでしまう場合もありますので、完全な屋内飼育であったとしても予防をしっかり行いましょう。
【関連リンク】
ノミからワンちゃんを守るために知っておきたいこと|anicom you
■皮膚を清潔に保ちましょう
・ブラッシング
被毛の生え変わる季節は特に重要です。毛艶をよくするだけでなく、早期に脱毛に気づけることもありますので、普段から愛犬とのコミュニケーションの一つとして継続をしましょう。
【関連リンク】
犬の衣替えシーズン到来?!|anicom you
・シャンプー
一般的な頻度は1ヶ月に1回ぐらいとされていますが、皮膚のコンディションによって、使用するシャンプー剤や頻度は異なります。気になる症状がある場合は、かかりつけの先生と相談をしましょう。
飼い主さん自身も正しい知識を
それぞれの病気によって、症状や治療法も異なります。脱毛している箇所を見つけたら、できるだけ早く動物病院に行きましょう。原因を探り、対策を行うことが重要です。
わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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