概要
Overview前立腺は、男の子の犬の尿道周囲にあり、精液の成分を産生する組織です。前立腺肥大は、この組織が過形成を起こして肥大するためにさまざまな症状を引き起こす病気です。

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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原因
前立腺の組織が過形成を起こして肥大する要因として、精巣から分泌されるホルモン(男性ホルモン)の影響があるのではないかといわれています。そのため、去勢をしていない中高齢以上の犬での発症が多いようです。
症状
症状は肥大の程度によって異なります。軽度では無症状の場合が多く、肥大が進むにつれて細い形状の便を排泄したり、便秘、しぶりなどの排便困難、あるいは血尿や尿が出にくいなどの症状がみられます。また、前立腺の肥大が周りの腸などを圧迫し、まれに会陰ヘルニアなどの原因となることもあるようです。
治療
多くの場合、外科的に精巣摘出術(去勢手術)をすることで治療を行いますが、犬の健康状態や飼い主の意向などによって手術を行なわない場合には、男性ホルモンの分泌を抑制する薬剤の投与を行うこともあります。
予防
発症には、男性ホルモンの関与があるとされているため、若いうちに去勢をすることが予防につながります。ご自宅では、犬の排便・排尿状態のチェックをこまめに行ないましょう。また、排便困難や血尿などの異常がみられた場合は、早めに動物病院にご相談ください。
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前立腺肥大は男性ホルモンの影響によって発生し、その治療として外科的には精巣摘出手術(去勢)や、内科的な治療として、ホルモンの分泌を抑える薬剤の投与などが選択されます。手術の必要性や適応に関しては、わんちゃんの健康状態、メリットやデメリットを考慮した上での総合的な判断が必要となります。ご不安な面について再度、主治医とよく相談されることをおすすめいたします。