犬のブルセラ症ってどんな病気?気を付けるべきことは?

概要

Overview

犬ブルセラ症はブルセラ・カニス(Brucella canis)という細菌による犬とヒトとの共通感染症です。
2008年8月に名古屋市の動物取扱業者で犬ブルセラ症のヒトへの感染、2008年10月には関東の動物取扱業者で犬への集団感染が報告されました。
犬への感染では明瞭な病的症状が見られることは少なく、女の子では早産や流産など、男の子では精巣炎や不妊などの症状を起こします。ブルセラ菌の感染力は弱く、通常の生活ではヒトへの感染はまれだといわれ、感染犬の流産時の汚物や尿などへの接触により、動物繁殖業者や獣医師が感染することが多いといわれています。また、ヒトからヒトへ感染することはないといわれています。

詳細は下記の環境省ホームページも合わせてご参照ください。
『人と動物の共通感染症に関するガイドライン』(P32-P33)

※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

犬:感染犬の流産時の汚物や尿、乳汁等を介して経口感染する。また、交尾感染でも感染します。
ヒト:感染犬の死体や流産時の汚物などに接触して感染する。

症状

感染犬に明瞭な病的症状が見られることは少ない。そのため、以下の様な症状がみられてから、はじめて感染に気がつくことが多い。
雌犬:胎盤炎や早産、流産。まれに出産に至るが子犬はたいてい数日で死亡。 
雄犬:精巣炎や精巣上体炎、不妊。
ヒト:症状が現われない場合も多く、まれに発熱や悪寒、倦怠感など、風邪に似た症状を示す。

治療

現在、有効な治療法がなく、長期的な抗生物質の投与が一般的な治療となります。感染している犬は、周りの犬と隔離して治療を行なう必要があります。

予防

犬ブルセラ症に対するワクチンはないため、下記のことに十分注意することが予防につながります。
・犬と接触した後は、石鹸等での手洗いとうがいを行う。
・流産した犬は獣医師の検診を受け、流産時の汚物や尿などへの接触は極力避ける。
(ゴム手袋やマスクを装着し、また、汚物等が付着した場所は、消毒剤などで消毒する。)
・犬の感染が判明した場合は健常犬と隔離する。

病気のデータ

Disease data

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