カンピロバクター症 <犬>

概要

Overview

らせん状の形態が特徴的なカンピロバクター菌(Campylobacter jejuniまたはC.coli)が原因となり、細菌性腸炎を起こします。キャンピロバクター症とも呼ばれます。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

原因

カンピロバクター菌に汚染された食品や水、感染したどうぶつの排泄物等と接触することで感染します。感染はしても症状をあらわさない(不顕性感染)ことが多いのですが、ストレスの多い環境下や免疫力が低下しているときに発症することがあります。

症状

粘液性や血様性の下痢、腹痛、嘔吐などの消化器症状を呈します。また発熱や脱水を伴う場合もあります。免疫力が低下しているときや、抵抗力の低い子犬で発症することが多くみられます。

治療

自然に治癒することもありますが、状況にあわせて抗菌薬を用いることが効果的です。下痢や嘔吐を伴い脱水症状がみられる時は輸液などで体内の水分を補います。

予防

定期的に検便を行い、早期発見・早期治療を心がけましょう。
カンピロバクター菌は熱や湿気に弱く、比較的病原性も低い細菌ですが、低温で長期間生存することが可能です。生肉(特に鶏肉)を与えることを極力避けてしっかりと加熱してから与えましょう。またカンピロバクター菌はヒトへの感染によって食中毒を起こす代表的な細菌です。感染の可能性のある犬の糞便は速やかに片付け、手の消毒はしっかり行い、使い捨ての手袋を使うようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

みなさんからのコメント

Comment
アニコム獣医師
2021-11-25 09:25:05
>メイ様
カンピロバクター属菌は、健康なわんちゃんの腸にも見られることがあり、下痢などの症状との関連があるか判断することは難しいです。整腸剤を内服してからも下痢が続く場合、抗生剤などの他のお薬や、再度検査等が必要の可能性もありますので、かかりつけの先生にご相談ください。
メイ
2021-11-20 00:19:36
パピーもうすぐ3ヶ月。
コクシジウム疑いで憲兵。
コクシジウム陰性。
カンピロバクター陽性となりました。
整腸剤を処方されました。
これで大丈夫ですか?
もふ
2021-06-21 23:45:27
下痢から始まり41度の高熱があり微動だにしませんでした。もちろん、食欲もありません。震えていたようにみうけます。体力もそれまでの出血ありの下痢で失っておりましたので、入院をして点滴などをしていただきました。退院あとも3日くらいは元気がなく食欲も少しずつしか戻らないようです。下痢も出しきるまでで、少しずつしか治らないので心配しました。

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。