概要
Overview正常な腎臓はいったんろ過した水分を再吸収して、尿を濃縮する機能を担っています。尿崩症の場合、この水分を再吸収する機能が働かなくなり、濃縮されない薄い尿が大量につくられてしまう病気です。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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原因
尿崩症の発症の原因には、次の 2 つがあるといわれています。
下垂体性尿崩症・・・・下垂体からはバソプレッシンというホルモンが分泌されます。バソプレッシンは抗利尿ホルモンともいわれ、腎臓から水分の再吸収を促すホルモンです。下垂体性尿崩症は先天性や後天性の原因で下垂体からのバソプレッシンの分泌が不足するためにおこります。
腎性尿崩症・・・・バソプレッシンは正常に分泌されているにもかかわらず、先天性や後天性の原因による腎臓の機能障害により、水分の再吸収ができないために起こります。
症状
尿量が異常に増加し、多量に水を飲む症状(多飲多尿)の症状がみられます。
発症初期ではそれ以外の症状はあまりなく、元気や食欲がありますが、慢性化すると脱水症状を起こし、元気がなくなり、体重が減少することがあります。
治療
下垂体異常が原因の場合は、バソプレッシンか、もしくは同じ作用をもつ薬剤を定期的に投与します。腎臓が原因の場合には腎臓の機能回復を図りますが、完治が難しいこともあります。
予防
早期発見、早期治療が大切です。動物病院でのこまめな検診をお勧めします。ご自宅では、犬の行動や飲水量、尿量、体重が減少していないかなどのチェックを行ないましょう。多飲多尿の症状が見られる場合は、尿崩症以外にも、糖尿病などの内分泌疾患や肝疾患、腎疾患などの可能性もありますので、早めに動物病院にご通院ください。
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我が家にも尿崩症のミニチュアダックス♂13歳がいます。
デスモプレシンを点眼投与での治療を続けています。
都内の病院に通院中です。
デスモプレシンは業者から毎回スプレータイプのものを取り寄せてもらい、点眼タイプの容器に詰め替えてもらったものをおかわりしています。
こいもさんのお住まい近郊に同じような方法で処方してもらえる病院がみつかるといいですね。
尿崩症の飼い主の方はどうされてますか?薬が無いと一日中多尿多飲で夜も眠れず犬もぐったりしています。薬を入手致したく宜しくお願い致します。