開張肢 <うさぎ>

概要

Overview

うさぎが肢を正常な位置に保つことができず、外側に開いてしまう状態のことをいいます。

※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

遺伝性の神経障害や股関節脱臼、亜脱臼、関節や骨の発育不全等が関与しているといわれています。また後天性のものとしては、エンセファリトゾーン症※が原因となることがあります。
※ エンセファリトゾーン症とは、エンセファリトゾーン原虫の寄生による感染症です。
 感染経路としては、母子感染や尿からの経口感染があります。

症状

肢の位置を正常に保てずに、外側に滑って広がってしまいます。一つの肢、あるいは複数の肢に起こることがあります。また前肢、後肢、あるいはその両方で起こることがあります。先天的なものの場合、一般的に症状があらわれるのは離乳期、またはそれ以降です。3ヶ月齢ぐらいまでには起こり、症状の進行は体が成熟する生後約6か月に止まるといわれています。なお、症状があっても短い距離なら歩くことができます。

治療

有効な治療法は確立されていませんが、テーピングなどによる補強やリハビリテーションによって治療効果がみられることがあります。
また、肢が滑りやすいと症状が悪化するため、敷材を工夫して滑らない環境を作ることで症状の悪化を抑えられます。

予防

遺伝的な素因が関与している病気なので、開張肢のうさぎは繁殖を避けたほうがよいでしょう。なお、開張肢のうさぎは、腹部等が地面についてしまうので、その部分が皮膚炎になりやすい傾向にあります。皮膚の炎症を予防するため、日ごろからこまめに皮膚のチェックすることが重要です。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
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