子宮腺癌<うさぎ>

概要

Overview

子宮内膜の腺癌は避妊をしていない女の子のうさぎで最も多くみられる腫瘍です。 その発生率は年齢と共に増加します。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト

原因

うさぎは交尾したときの刺激によって排卵が誘発される交尾排卵動物であるため、一定した性周期がなく、月のうち2-3日程度の発情休止期がある以外は年中発情状態が続きます。妊娠しているときのうさぎの体ではプロジェステロンというホルモンが優位になり、妊娠していないときは女性ホルモンのうちのエストロジェンというホルモンが活発になっています。妊娠する機会のないペットのうさぎは常にエストロジェンが優位な状態となっており、このホルモンの不均衡のために、うさぎは子宮腺癌、子宮水腫、子宮内膜炎を含めた、子宮疾患を引き起こしやすいのではないかといわれています。

症状

いちばん気付きやすい症状として血尿(※)が挙げられますが、膀胱炎と間違えやすいので注意が必要です。陰部からの血液混じりの膿性の粘液、腹部膨満、食欲低下などがありますが、転移が起こる前は明らかな症状がみられないこともあります。子宮腺癌は転移をしやすく、消化管、肝臓、脾臓、腹膜、肺などにみられます。うさぎの子宮腺癌は比較的ゆっくりと進行することが知られており、転移が起こるまでに1-2年経過しているといわれています。
※うさぎの尿の色は正常でも食事などの影響で赤色尿となることがあります。この場合は生理的なもので、赤くても赤血球を含まず潜血反応も陰性です。疑わしい場合には、動物病院で検査してもらいましょう。

治療

治療は手術で子宮と卵巣の全摘出を行いますが、すでに転移がある場合には予後が悪くなります。病気の早期には食欲、元気にほとんど変化が見られないため、見過ごされがちですが、早期発見、早期治療が重要です。

予防

3~4才の未避妊の女の子のうさぎは子宮疾患を起こしやすくなります。2才くらいまでに避妊手術をすることにより予防できます。避妊をしていない場合には、血尿などの症状によく注意をしましょう。うさぎの品種による発症の差は無いと言われています。

病気のデータ

Disease data

病気のかかりやすさ(%)

平均年間通院回数
通院1回あたりの平均単価
他の動物種のデータを見る

病気のデータ

他の動物種のデータを見る

コメントを書く

※20文字以内で入力してください
※200文字以内で入力してください
画像
最大3ファイル / 64 MB 制限 / 許可されたタイプ: png gif jpg jpeg

アニコム損害保険株式会社

アニコム損害保険は、ペット保険を通じて、飼い主様の涙を減らし笑顔を生み出す保険会社を目指しています。

保険金支払データの分析を通じ、どうぶつがケガをしない、 病気にならないための情報の提供など、予防促進に取り組んでまいります。