電撃傷(感電) <共通> <犬>

概要

Overview

生体内に電気が通ることによって起こる傷害のことを電撃傷といいます。
電気抵抗の小さい神経、血管、筋肉などでは電流が多く流れやすく、電気的傷害を起こしやすいといわれます。また、電撃による火傷が起こることもあります。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

電気コードなどを噛むことによる発生が多く見られます。特に何でも噛みたがる時期の子犬、子猫やうさぎに注意が必要です。また、噛む側、または対象物のいずれを問わず、濡れている場合は、より感電しやすくなります。

症状

コードを噛んだ口の中など、局所的に皮膚の火傷が見られます。また、電撃傷により微細血管が傷害を受け、肺水腫(肺の中の肺胞という部分に水が溜まった状態)になることがあります。重症になると、肺水腫に伴う呼吸困難や不整脈、筋肉の硬直や痙攣、意識障害などの症状が見られ、ショックや心停止を起こすこともあります。

治療

どうぶつが感電しているのを目撃したとき、あわてて感電したどうぶつに触れると、人にも感電の危険が及びます。感電によりどうぶつがショックを起こし失禁する場合がありますが、尿も電気を通しますので触らないようにして下さい。二次的な事故を防ぐため、まずはコンセントを抜くかブレーカーを落とすなど、電気を止める処置をします。それが難しい場合には、ゴム手袋を使用したりゴムの靴や木の棒など電気を通さないものを利用して、電源からどうぶつを離してください。

心拍や呼吸を確認し、停止している場合には心臓マッサージや人工呼吸が必要になります。心拍や呼吸があるようでしたら、口の中や皮膚を確認して、火傷をしている部位があれば冷やしながら、なるべく早く動物病院を受診して下さい。
なお、感電の場合、軽症に見えても数日の間に症状が悪化することがありますので、必ず動物病院を受診しましょう。

動物病院では、軽症と考えられる場合には火傷の治療を中心に、抗生物質や抗炎症剤の投与等、症状にあわせた内科的治療を行ないます。口の中の損傷が大きく食事が摂れない 場合には経鼻カテーテルなどによる栄養補給を行います。軽症でも経過観察のために数日間の入院が必要となる場合もあります。重症の場合には、全身状態を細かくモニターしながら、点滴治療や症状に応じた対症療法を行います。

予防

どうぶつの電撃傷は電気コードを噛んで起こることがほとんどですので、電気コードを噛ませないようにするため、「コンセントやコードをカバーで覆う」、「コードを壁にはわせる」、「コンセントの場所にどうぶつが行けないようにする」などの工夫をしましょう。遊ばせる時には電気コードを電源から抜くようにしたり、環境中に危険なものを置かないようにするようにしていただき、留守をする際にはどうぶつをケージの中に入れる習慣を付けることが望ましいでしょう。
また、日頃から危険なものを噛まないようにしつけをすることも大切なことです。
噛んでも良い丈夫なおもちゃを与え、噛んではいけないものを噛んだら「いけない」とはっきり教えましょう。また、散歩中に切れた電線などに触れたり、危険な場所に侵入したりすることによる感電を防ぐためにも、飼い主さんの指示に従うように習慣付けましょう。

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