しつけと訓練の違い
特別な能力を持つワンちゃんの中には、警察犬の訓練を受けたり、介助犬の訓練をうけている子がいます。一方、ヒトとともに暮らす家庭犬の場合は、人間社会のルールを教えることが必要です。このルールを教えるのがしつけです。
しつけの目的は?
ワンちゃんの命と健康を守ること
ワンちゃんがヒトを怖がらず、ヒトに信頼感を抱いていれば、病院に行ってもスムーズに診察をうけることができます。
また車道にはすさまじい勢いで車が走っていますが、ワンちゃんを交通事故から守るためにも、しつけは欠かせません。
日頃から、名前を呼ばれれば飼い主さんに注目をすることを身につけているワンちゃんのご家族であれば、いざというときにわが子を守ることができるのです。
家族の生活を守る
お母さんとだけしかお散歩に行かない、などということがあると特定のご家族に負担がかかってしまいます。
ご家族全員がワンちゃんの世話に参加することで、家族の対応が一致しワンちゃんの気持ちも安定します。ワンちゃんを迎えたことで、ワンちゃん中心の生活にしてしまうのではなく、我慢することをきちんと教える、望ましいことやいけないことをきちんと教えることで、ご家族の生活ペースを崩さないことが可能となります。
ワンちゃんの幸せはご家族の幸せがあってこそ生まれるものなのです。
近所のヒトにも心を配る
お散歩を例にあげると、動くものを見かけると走って追いかけてしまったり、道の幅いっぱいを使って歩いてしまったりすることも、飼い主さんがワンちゃんを上手にリードをすることで防ぐことができます。
またマナーの良い幸せそうな飼い主さんとワンちゃんの笑顔はワンちゃんが嫌いな方の気持ちを動かし、ワンちゃん好きになるきっかけが生まれるかもしれません。当然のことながら、排泄物の処理、ブラッシング後の毛の処理などにも心配りをして、わが子が近所の方から大切にされるようにしたいですね。
しつけをする上で必要なのは?
あきらめないこと、そして根気強さがあれば、必ずワンちゃんにあなたの真心は伝わります。
ワンちゃんが何歳であっても、飼い主さんの本物の愛情さえあれば、必ず状況は改善されます。