散歩を楽しもう
お散歩の時間や距離については、そのワンちゃんの発育状態や性格、ご家庭の状況によっても異なります。
また、そのお散歩の内容によっても異なってきます。上手に調節をしてあげてくださいね。お散歩コースの中に、一緒に走ったり、おもちゃで遊んだり、ゆっくり歩いたり、「スワレ」「マテ」の練習をしたりと様々な内容を組み込むことで、楽しいバラエティーに富んだお散歩を演出しましょう。
楽しいお散歩の最中に、たまたまでも良いので、ちょうどいい位置を歩いているワンちゃんを「上手に歩けるのね」とほめてあげ、飼い主さんに名前を呼ばれて振り向いたワンちゃんには、ありったけの笑顔を返してあげましょう。お散歩の仕上げには、ベンチなどに腰を下ろして、ワンちゃんの身体をゆっくり撫でてあげながら、クールダウンをしても良いですね。
他のワンちゃん
他のワンちゃんに会ったら、ワンちゃんの飼い主さんに「大丈夫ですか?」と声をかけてみましょう。
ワンちゃん同士の挨拶はお互いの様子を見ながらお尻のにおいを嗅ぎあうことから始まります。恐い思いをさせないようにすることも大切ですが、飼い主さんがゆったりと自信ありげな素振りをすることでワンちゃんに安心させてあげることも大切です。ワンちゃんが嫌がるときには無理強いせず、時間をかけて少しずつ他のワンちゃんと接する楽しさを教えてあげましょう。
気温
寒い季節にはなるべく暖かい時間帯を、暑い季節には朝晩の涼しい時間を選んでお散歩に連れて行ってあげましょう。またワンちゃんは人間より背が低いので、地面の温度や風の強さにも気を配ってあげてくださいね。
リード
リードは行動を制限するものではなく、ワンちゃんと飼い主さんを結ぶ命綱です。
安全性の高い丈夫なものを選び、お家の外では必ず付けるようにしましょう。
また、散歩中にしつけをするときなどに飼い主さんの気持ちを伝える大事なツールの役目も果たします。お気に入りのリードを付けて楽しいお散歩をしましょう。
散歩は群れの移動・・・
ワンちゃんがリードをぐいぐい引っ張って飼い主さんが引きずられそうになったり、ワンちゃんが立ち止まって歩かなくなってしまったり・・・ワンちゃんを上手にリードしながら散歩をするのは、思いのほか難しいものです。上手にほめることで、どうやって歩いたらいいのかをはっきりとワンちゃんに教えることも大切ですが、統率するのは飼い主さんであり、飼い主さんが群れのリーダーであることをワンちゃんにしっかりと教えてあげることも大変重要です。
「散歩は群れの移動」ともいわれますが、散歩を通して群れのルールをワンちゃんに伝えることも大切です。
「散歩のルートは飼い主さんが決めること」「判断を下すのは飼い主さんであること」を明確にワンちゃんに伝えましょう。
ワンちゃんがリードを引っ張る
もしワンちゃんがリードを引っ張ったときに飼い主さんがワンちゃんについていくと、ワンちゃんは「自分は飼い主さんより優位な立場」だと勘違いしてしまいます。引っ張っても飼い主さんはワンちゃんの思うようにはならないことを教えてあげましょう。
それでは、引っ張ったときに飼い主さんはどう対応したらいいのでしょうか?
そんなとき、飼い主さんはしっかりと立ち止まってしまいます。「どうしたのかな?」とワンちゃんの方から飼い主さんの元へ戻ってきたらワンちゃんをほめて、また歩き出します。
ワンちゃんが立ち止まってしまう
ワンちゃんが「もう歩きたくない」と立ち止まってしまうときはどうしたよいのでしょうか?
こんなときに抱っこをしてしまうと、「立ち止まれば抱っこをしてもらえる」とワンちゃんは思ってしまいます。ワンちゃんが立ち止まっても平然として、そのまま歩き続けるとよいでしょう。また、飼い主さんはワンちゃんに声をかけて、かけっこに誘うなど、ワンちゃんの気持ちをそらしてもよいかもしれません。
「ツケ」ができるといいなぁ
ワンちゃんが自分の横を歩いていて、互いに息の合った姿はすてきですね。ワンちゃんが飼い主さんの横に並んで歩けるように、「ツケ」という言葉を教えておくのも良いでしょう。
リードをつけてワンちゃんと並んで立ち、「ツケ」という号令をかけて一歩前に進んでみます。
ワンちゃんが飼い主さんについてきたらうんとほめてあげましょう。ごほうびをあげてもよいですね。この練習を繰り返すことで、「ツケ」の意味がしっかりとワンちゃんに理解できるようになります。