社会化期って何?
ワンちゃんが環境に興味を持ったり、周囲のヒトやどうぶつとの社会的な関係を築いたりするのに、一生の中でもっとも適した時期が社会化期だといわれています。また、感受期とも呼ばれることからも分かるように、社会化に高い感受性を持っている時期とされています。
ワンちゃんが成長していく過程で、社会化期をどのように過ごすかが、その後の性格形成に大きく影響するといわれ、この時期にさまざまな良い経験をすることが、外部のさまざまな変化に対応できるよう準備する期間だといわれています。
いつ頃が社会化期?
一般的に社会化期とは生後3週間から12週間くらいまでといわれていますが、この時期の前後も同じように大切です。
どんな体験をさせればいいの?
ちょうどこの社会化期の頃にワンちゃんをお迎えになることも多いのではないでしょうか? ワンちゃんが新しいお家に少し慣れて落ち着いてきたら、お友達やご近所の方にどんどん紹介をしてあげて、なでてもらったり、声をかけてもらったりすると良いといわれています。
また、車や自転車やバイクの音などさまざまな音や風景を見せてあげましょう。ご家族以外の手からフードを与えてもらうのもいいですね。優しく声をかけながら、いろんな楽しい経験をさせてあげてください。
雷の音や花火の音、バイクの音、玄関チャイムの音、掃除機の音などに恐怖心を抱いたり 強く反応したりするワンちゃんが、飼い主さんを困惑させてしまうことも多いようですが、これらの将来、遭遇するであろう音も幼いうちから、当たり前の音として耳にする経験をさせてあげてもよいでしょう。
具体的にはこれらの音を録音したテープやCDを、お食事時や遊んでいるときなどのワンちゃんの楽しく過ごす時間に、何気なく流してみます。最初は小さめな音から、だんだん慣らしてあげるのがポイントです。
注意することは?
この時期に怖い体験をしてしまうと、生涯においてその体験が尾をひいてしまうこともあるので、注意をしましょう。初めて他のワンちゃんと接するときも、相手の飼い主さんに「大丈夫ですか?」と声をかけた上で、ゆっくりと近づけてあげましょう。最初は遠くから、「ワンちゃんだね」と声をかけながら見るだけでも充分です。
また、ヒトになでてもらうときも、相手の方にしゃがんでもらうなどしてなるべくワンちゃんの目の高さに近づいてもらったり、ゆっくりと首筋やわき腹などをなでてもらうようにすると、ワンちゃんは安心できるでしょう。またワンちゃんは飼い主さんの楽しそうでゆったりとした様子を見ることで安心しますので、おおらかな雰囲気をワンちゃんが感じるようにしてあげてくださいね。
予防行為がまだなんですけど・・・
感染症の病気の予防がまだ完全でないうちは、地面には降ろさず抱っこをしたり、キャリーバッグに入れてあげたりした状態に留めておいたほうがよいでしょう。
抱っこをして、お家の中から外の風景をながめたり、公園を散策しながら、いろんなお話をワンちゃんとするのも楽しいですね。