イタチの一種であるヨーロッパケナガイタチから家畜化されたフェレットは、古くからエジプトやヨーロッパで飼育されてきました。今日では世界中に広まり、多くの人々の心を癒しています。
また、フェレットは齧歯類などの獲物を巣穴から追い出して猟師がそれを狩るという方法でヒトの狩りのお手伝いもしてきました。その他ネズミ退治などにも利用されてきました。
体長
個体差はありますが、平均して大人のフェレットで35〜50 cmほど、女の子の方が小さい傾向にあります。狩猟時に小さな穴に潜りこむのに適した細長い体型です。
体重
個体差がありますが、男の子では900g〜3000g、女の子で500g〜2500gくらいです。また、冬に備える皮下脂肪の増減のため、季節により多少の体重増減があります。
体温
平均体温は37.8度〜40.1度くらいです。なお、フェレットには汗腺が発達していないので、暑さに対する体温調節がしにくいため、暑さに弱いどうぶつです。生活環境の気温と湿度の管理には充分な注意を払ってあげましょう
フェレットにとって快適な気温は15度〜22度くらい、湿度は45%〜60%くらいです。
活動時間帯
フェレットは本来、夜行性ですので、日中の時間は眠って過ごす傾向にあります。
被毛
フェレットの被毛は年に2回、春と秋に抜け替わります。一般的に夏毛と冬毛では量も毛質も異なります。自分で被毛を舐めてグルーミングをしますが、体内にたまった毛玉をうまく吐き出すことができませんので、換毛期には抜けた毛を丁寧に取り除いてあげましょう。
歯
生後3か月くらいで乳歯から永久歯に生え変わります。永久歯は全部で36本です。
視力
フェレットは視力が弱いので、高いところから落ちてしまわないように気をつけてあげましょう。
消化
フェレットの腸は短いので、食べ物を接種してから排泄するまでの時間は2.5時間〜4時間前後といわれています。また、フェレットは、1日に5〜10回くらいに分けて排泄します。
食性
肉食のどうぶつであるフェレットは、犬などと比べると動物性蛋白質と脂肪の要求量が高いのが特徴です。また、フェレットは繊維質をうまく消化できないため、野菜や穀物などを多く与えることは体調不良の原因となるため控えましょう。
また、食事を1日に5-9回ほどに分けて食べるため、フェレット専用の食事を一日中いつでも食べれるように与えてあげるのが好ましいでしょう。1食の食事量は少ないため、ヒトのように食べ過ぎてしまうことはありません。もちろん新鮮な水はいつでも飲めるようにしてあげてください。チョコレートやタマネギやネギなどの中毒を起こす食べ物は決して与えないようにしてください。
コメント欄は経験談、同じ病気で闘病中等、飼い主様同士のコミュニケーションにご利用ください!
記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
お近くの動物病院をお探しの方はこちらアニコム損保動物病院検索サイト
噛みグセはなかったのに最近になって急に噛み始めます。
他の2ヒキは換毛期にはいっていないのに、最近噛むようになった子だけ毛も抜けているので少し心配です。
フェレットさんの体毛数ですね。ワンちゃん、ネコちゃんでは一平方センチメートルあたり、100本~300本くらい体毛が生えていると言われていますが、種類によってはそれより多いこともあります。一方フェレットさんは腹部など毛が薄い部分もありますので、ワンちゃんネコちゃんと比較すると少ないかと思いますが、数えた文献がございませんため、正確にお答えすることが出来かねております。申し訳ございません。