ユリ中毒

概要

Overview

ユリ科の植物を摂取することによる中毒で急性腎障害を引き起こします。観葉植物として置かれたユリをかじったり、食用のゆり根を誤食することで発症します。猫で起こりやすい中毒だといわれていますが、犬でも起こることがあります。

 

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原因

植物全体に毒性があるため、どの部分を食べても中毒を起こす可能性があります。葉や茎などのほか、人の食べ物として使われるユリ根でも中毒が起こります。中毒を引き起こす成分は特定されていませんが、中毒により腎臓が障害されます。

症状

中毒によって急性腎障害を引き起こします。初期には多飲多尿(尿が増えて、お水を飲む量が増える)が見られますが、次第に尿の量が減り、乏尿(尿の量が極端に少ない)や無尿になります。腎障害の進行に伴い、尿毒症の症状として嘔吐や食欲不振、元気がないなどの症状が見られます。

治療

摂取直後であれば吐かせる処置を行い、活性炭で中毒成分を吸着するなどして中毒の発症を抑えます。

中毒成分を中和する治療法はなく、急性腎障害に対する治療を行います。点滴によって脱水を補ったり、腎臓を保護するほか、乏尿や無尿の症状がある場合には利尿剤を使用して、おしっこを作る手助けをします。治療は急性腎障害から回復するまで数日に及ぶことがあります。

予防

猫が動き回る範囲にユリ科の植物を置かないようにして誤食を防ぎましょう。万が一食べてしまった場合には、早期に治療を開始することで急性腎障害の進行を食い止められる可能性があります。急性腎障害は命にかかわることも多い病気ですので、疑わしいときは様子を見ることなく急いで動物病院を受診するようにしましょう。

病気のデータ

Disease data

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