いつもより多い、かまえるのに出ていない…犬のおしっこの頻度、量がおかしいとき

概要

Overview

1日に何回、トータルでどのくらいの量のおしっこをするのかを把握しておくことは、わが子の健康管理をしていく上で、とても重要なことです。おしっこの量だけでなく、どのくらい飲んでいるのか、飲水量もあわせて把握しておくとよいでしょう。ここでは、おしっこの頻度や量がいつもと違うというときに、考えられる病気とその診断までの流れ、さらに自宅でできる対策方法についてご紹介します。

【「おしっこの頻度、量がおかしいとき」の症状フローチャート】

おしっこ頻度 フローチャート

 

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。

※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。

 

それぞれの病気についてはこちらから

▶腎不全

【おしっこの回数が多いが、量は少ない】
▶膀胱炎
▶尿石症

【前立腺疾患】
▶前立腺肥大
▶前立腺癌

【おしっこの回数が多く、量も多い】
▶クッシング症候群
▶糖尿病
▶尿崩症
▶子宮蓄膿症
▶アジソン病
▶腫瘍
▶上皮小体機能亢進症
▶慢性腎障害
▶多飲

 

おしっこの正常な回数・量を知ろう!

小型犬から大型犬まで、犬種によって体重は大きく異なります。体重1㎏あたりのおしっこの量、1日に飲む水の量の目安を以下に紹介します。ぜひ参考にしてください。

おしっこ 正常

自宅でできるケアのポイント

おしっこに異常が起きる前に、また、何かあっても早期発見ができるように、普段から気をつけておきたいポイントをご紹介します。

 

■普段から尿の回数や量をチェック

冒頭でも触れましたが、普段の回数や量を把握していれば、ちょっとした変化に気がつきやすく、早期発見につながります。季節によって、回数や量は変化するので、季節ごとに把握するようにしましょう。

 

■おしっこをするときの様子もチェック

おしっこをしているときの様子も確認しましょう。いつもの様子を知っておくことで、「おしっこをしようとしているけれどおしっこが出ない」「おしっこをしたそうだけれど痛がっている」といった変化にも気がつきやすくなります。おしっこがほとんど出ていない場合には、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

■飲み水の量もチェック

飲む水の量が少ないと、尿の濃度が高まり、病気につながります。逆に、病気によっては、飲む水の量が異常に増えることもあります。飲み水は計量カップやペットボトルなどを使って与える量を把握しておくと、飲んだ量がわかるので異常に気づきやすくおすすめです。

 

■トイレは清潔に!

トイレが汚いと、おしっこやうんちをしなくなってしまう子もいます。汚れたペットシーツをこまめに変えたり、トイレトレーを定期的に洗うなどで、清潔に保ちましょう。

 

■肥満にならないように

肥満になると、おしっこを作る腎臓に負担がかかり、腎臓の病気になりやすくなります。また、心臓やその他の臓器に負担をかけることにもつながるので、適切な量のごはんと運動を心がけましょう。

 

飼い主さん自身も正しい知識を

おしっこの回数や量の変化に気づくことで、隠れていた病気を見つけられることもあります。普段からわが子の様子を観察するようにしましょう。

わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

 

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