概要
Overview愛犬が咳やくしゃみをしていたり、呼吸数が増えたりしていつもと違う様子がみられたら心配になりますよね。その症状には、心疾患や肺炎などの重篤な病気が潜んでいる可能性もあります。呼吸の様子がいつもと違うときに、症状ごとに考えられる病気・検査法や、、呼吸器のトラブルを予防するために自宅でできることをご紹介します。
正常な呼吸とは?
▼1分間に15~30回ほど(小型犬ほど多く、大型犬ほど少ない)

▼舌の色がきれいなピンク

【「呼吸の様子がいつもと違うとき」の症状フローチャート】

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。
※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。
それぞれの病気についてはこちらから
▶肺炎
▶気管虚脱
▶気管支炎
▶先天性心疾患
▶腫瘍について
▶鼻炎
▶根尖膿瘍(こんせんのうよう)
「呼吸の様子がいつもと違うとき」の症状
咳をしたり、呼吸数が増えたりと犬の呼吸の様子がいつもと違うときがあります。それぞれの状態をイラストでわかりやすく解説します。
▼粗い呼吸

▼咳、くしゃみ

▼姿勢を変えない

▼粘膜の色の変化

予防するためにできること
そもそも呼吸器系のトラブルを起こさないためにはどうしたらいいでしょうか?お家でできるケアのポイントをご紹介します。
■呼吸数のチェック
犬の安静時の呼吸数は1分間に15~30回程度です。変化に気付けるように、普段どれくらいの呼吸をしているか数えておきましょう。
【関連リンク】
いざという時に役立つ!日頃の健康チェック法|anicomyou
■貧血がないかチェック
貧血があると息苦しくなり、呼吸状態に変化が現れることがあります。貧血になると、口の中の粘膜の色が白っぽくなるので、健康なときのピンク色を把握して、色に変化がないか確認しましょう。
■冷たい空気や、乾燥に注意
冷たい空気や乾燥した空気が呼吸器を刺激して、咳につながることがあります。感染症にもかかりやすくなってしまうので、お部屋の温度や湿度にも注意しましょう。
■適切な体重管理を
過度な体重の増加は、呼吸器や循環器の負担を増加させます。適度な運動と食事管理でベストな体重を維持してあげましょう。
※呼吸の異常は生命に関わる重篤な症状の場合があります。元気や食欲が無かったり、普段と様子が異なる場合には、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
動物病院では緊張して異常がわかりづらい子もいます。異常な呼吸を動画に撮って受診することも素早く正確な診断につながります。
飼い主さん自身も正しい知識を
それぞれの状態によって、検査や治療法も異なります。日頃から愛犬の様子をチェックして、些細な変化に早めに気付いてあげられるようにしましょう。変化が見られた場合には、適切な検査を行い、原因をしっかりとつきとめて治療にあたることが重要です。
わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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