猫のおしっこの色がいつもと違う…考えられる病気は?|おしっこトラブルを予防するために自宅でできることをご紹介!

概要

Overview

猫は泌尿器系の病気にかかることが多いので、早期に発見するためにもおしっこの状態をよく観察するようにしたいものです。おしっこの色がいつもより濃かったり薄かったりしていないか、キラキラしたものや血が混じっていないか。もし、そうした症状が見られた場合、どんな病気が考えられるのでしょうか。それらの症状ごとに、考えられる病気とそれぞれどんな検査をして診断するかの流れや、おしっこトラブルを予防するために自宅でできることをご紹介します。

 

「おしっこの色や濃さがおかしい状態(重症度別)」

おしっこ色 一般的

 

【「おしっこ」の症状フローチャート】

猫 おしっこ色 フローチャート

 

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。

※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。

 

それぞれの病気についてはこちらから

▶腎不全

▶糖尿病

▶甲状腺機能亢進症

▶胆管肝炎

▶膀胱炎

▶タマネギ中毒

▶免疫介在性溶血性貧血(IMHA)

▶尿石症

 

▼尿石症(膀胱結石)の写真

膀胱結石の写真

 

自宅でできるケアのポイント

そもそもおしっこトラブルを起こさないためにはどうしたらいいのでしょうか?飲み水やトイレの環境に気を付けてあげるだけで、おしっこトラブルを予防できるかもしれません。自宅で気を付けるべきポイントをご紹介します。

 

■こまめな水分補給

お水を飲む環境は適切でしょうか。水分補給を促すことで尿が濃くなることを防ぎ、泌尿器疾患の予防へとつながります。ポイントごとに解説します!

①新鮮なお水
水道水やどうぶつ専用のお水を与え、こまめに取り換えるようにしましょう。ミネラルウォーターは、偏ったミネラルが含まれていると、尿石症を引き起こす可能性があるため与えないようにしましょう。
冬場は飲水量が減る傾向にありますが、37℃くらいの人肌に温めたお湯を与えてみると飲んでくれる猫もいるようです。

②水飲み場
水飲み場はいろいろな場所に、複数設置しましょう。リラックススペースの近くや猫がよく通る場所がおすすめです。

③水飲み容器
水飲み容器の高さや大きさは猫にとって最適なものを選ぶようにしましょう。陶器やステンレス等、容器の素材にも猫それぞれの好みがあります。よく観察して好みの容器を選び、猫にとって快適な環境を整えましょう。

 

■清潔なトイレ環境

トイレが気に入っていなかったり、汚れていたりすると排泄を我慢する子もいます。排泄の我慢は様々な病気につながります。清潔なトイレ環境を整えましょう。

①お掃除はこまめに
お掃除はこまめにし、清潔な環境を整えるようにしましょう。

②トイレの設置場所
トイレの設置場所は最適でしょうか。騒がしい場所や人通りが多い場所ではなく、猫が安心して排泄できるような場所に用意してあげましょう。猫はきれい好きな子が多いので、できればお家にいる猫の頭数+1個のトイレを設置してあげることが理想です。

③トイレ砂の素材
猫によって好きな形状や感触が異なります。砂が合わずにトイレを我慢してしまうことのないように、お気に入りの猫砂を選んであげましょう。

 

■定期的な健康診断・尿検査を

気になる症状があるときはもちろん、普段の健康診断の際にも、動物病院で定期的に尿検査をしてもらいましょう。

 

飼い主さん自身も正しい知識を

それぞれの病気によって、症状や治療法も異なります。日頃からわが子のおしっこをしっかり見て、些細な変化に早めに気付いてあげられるようにしましょう。変化が見られた場合には、適切な検査を行い、原因をしっかりとつきとめて治療にあたることが重要です.

わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。

 

※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

 

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