概要
Overview猫はとてもきれい好きで、毎日の毛づくろいを欠かしません。とはいえ、四六時中、体をなめていたら気になりますよね。その他にも、後ろ足で体を搔く仕草が増えるなど、身体をかゆがっている場合には、どんな原因が考えられるのでしょうか。一口に「かゆみ」と言っても、アレルギーや細菌による膿皮症、ノミやマダニがいる可能性など、考えられる要因はさまざま。「かゆみ」の症状から、どんな病気が考えられるか、その診断までの流れ、さらにそもそも「かゆみ」を起こさないために自宅でできる対策方法についてご紹介します。
かゆがっているときの一般的な皮膚状態(重症度別)

「症状フローチャート」では、動物病院に行った際、どのような検査をして診断を受けるかが一目でわかります。
わが子のいつもと異なる行動や状態に気づいたら、「主訴」から順に症状をたどってみてください。ごく軽度の場合はご自宅で様子を見ることもできますが、状態がひどかったり、軽度でも数日続くようなら動物病院での受診をお勧めします。
※「症状フローチャート」は、一般的な獣医療における診断を図式化しています。
それぞれの病気についてはこちらから
自宅でできる皮膚ケアのポイント
「かゆみ」を起こさせないためには、皮膚のケアが大切です。ここでは、ケアのポイントをご紹介します。
■皮膚のチェック
被毛をかき分けて、地肌をチェックしましょう。
特にチェックしたいのが、お腹や股の部分です。おしっこなどの排泄物で汚れやすく蒸れやすいところなので、赤くなっていないかなど欠かさずチェックするようにしましょう。
■皮膚を清潔に保つために
・ブラッシング
ブラッシングは、毛艶がよくなるだけでなく、皮膚の異常などに気付ける機会となります。特に長毛種の猫は毛がもつれやすいので、愛猫とのコミュニケーションの一つとして、毎日欠かさずブラッシングするようにしましょう。
ただし、ブラッシングが苦手な子もいるので、毎日少しずつ、無理のないようにしてあげてくださいね。
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・シャンプー
冒頭にもありましたが、猫はとてもきれい好きなので、完全室内飼育の短毛種の猫であればシャンプーは不要です。長毛種の場合は、ブラッシングでは汚れを取り切れないことが多いので、一ヶ月に1回ほどの頻度でシャンプーをしてあげるといいでしょう。
なお、短毛・長毛に関わらず、毛玉の嘔吐が頻繁だったり、外にお出かけしたりする猫の場合にはシャンプーが必要です。
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・清拭(せいしき)
シャンプーが苦手な子には無理をせず、濡らしたタオルで汚れを拭き取ってあげるようにしましょう。
・保湿
保湿をすることで、皮膚のバリア機能が強化されます。特に、空気が乾燥する季節は部屋の湿度を50%前後に保ち、管理に気をつけましょう。
■皮膚を清潔に保つために
ノミやダニなどの寄生虫がかゆみの原因となる場合もあります。 完全室内飼育だから大丈夫、と油断するのは禁物です。人が室内に運んでしまう可能性もあるので、予防を行いましょう。
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飼い主さん自身も正しい知識を
愛猫にかゆがる様子が見られた場合には適切な検査を行い、原因をしっかりとつきとめ、治療を進めましょう。愛猫の普段の様子をよく観察して、変化にすぐ気づいてあげることが大切です。
わが子のことを誰よりも分かっている飼い主の皆さまが、この流れを知ることで、病院の先生とわが子との『三人四脚』で最適な治療を選ぶ一助にしていただければ幸いです。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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