エリテマトーデス(紅斑性狼瘡) <犬>

概要

Overview

免疫反応の異常により、自分の体を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。エリテマトーデスには皮膚だけではなく、全身の臓器にも病変のある「全身性エリテマトーデス(SLE)」と皮膚にだけ病変がみられる「円板状エリテマトーデス(DLE)」の二つの種類があります。

※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。

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原因

原因は不明な点が多く、はっきりとは分かっていませんが、遺伝的要因、レトロウイルスの感染などが考えられています。また、紫外線への暴露は症状を悪化させるといわれています。細胞の核に対する自己抗体が作られ、その免疫複合体によって炎症反応を起こします。この免疫複合体が体の中の様々なところに沈着して組織を障害することで、全身性に様々な症状が認められます。
※免疫複合体とは、抗原が抗体と反応、結合した複合体のことをいいます。

症状

全身性エリテマトーデス:元気消失、食欲不振、発熱、多発性関節炎による四肢の跛行、腎障害(たんぱく尿)、皮膚症状(脱毛、紅斑、水疱、潰瘍など)、筋の萎縮、浮腫や腹水など様々な症状が認められます。痒みの有無は症例によって異なります。
円板状エリテマトーデス:鼻の色素脱失、脱毛や紅斑、痂皮が、鼻や耳、眼の周りに発生します。

治療

一般的には副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)などの免疫抑制剤を用いて治療を行います。また、薬に対する反応によって、他の免疫抑制剤を併用する必要がある場合もあります。
紫外線は症状を悪化させるため、避けるように注意します。

予防

早期発見、早期治療が大切です。動物病院でのこまめな検診をお勧めします。ご自宅では、犬の様子を日頃からチェックし、上記の症状が見られる場合は、早めに動物病院にご通院ください。

病気のデータ

Disease data

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