概要
Overview何らかのアクシデントが原因となり、散歩中などにリードが飼い主さんの手元から離れてしまったり、犬がお家から逃げてしまったりした場合などに犬が交通事故に遭うことがあります。特に1歳以下の子犬の時期の犬の行動は落ち着きがないため、交通事故が多い傾向にあります。事故の程度や、受傷した部位によって症状は様々で、命にかかわることもあります。
※コメント欄は、同じ病気で闘病中など、飼い主様同士のコミュニケーションにご活用ください!記事へのご意見・ご感想もお待ちしております。
※個別のご相談をいただいても、ご回答にはお時間を頂戴する場合がございます。どうぶつに異常がみられる際は、時間が経つにつれて状態が悪化してしまうこともございますので、お早目にかかりつけの動物病院にご相談ください。
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原因
自動車やバイク、自転車などの接触による交通事故が多く、この場合骨への損傷だけでなく内臓も大きなダメージを受けていることがあります。
症状
損傷部位によって症状も様々です。 1ヶ所のみならず複数ヶ所に損傷を受けている場合が多くみられます。
また、交通事故の場合、すぐに症状がなくとも後に症状が現れてくることもあり、しばらくの間、しっかりと観察することが大切です。
・頭部の損傷・・・頭部への強い衝撃があった場合、神経症状や嘔吐等が見られることが多く、脳などへの損傷が大きい場合には数日以内に死亡する可能性も高いです。また、併せて顎の骨を骨折している場合が多く、その場合、摂食困難(食べることが困難な状態)やよだれの排出が見られます。
・胸部の損傷・・・気胸(胸腔内に空気が入り、肺が膨らまない状態)になることがあります。肺が正常に膨らまないため呼吸困難になります。横隔膜の損傷も受けると、内臓が胸部に入り込む横隔膜ヘルニアの状態になっていることもあり、肺や心臓を圧迫するため、やはり呼吸困難などの症状がみられることがあります。
・腹部の損傷・・・肝臓や腎臓などの内臓が強く損傷して出血が多い場合は、ショックを起こし、すぐに死亡してしまうことがあります。また、内臓の損傷は程度にもよりますが、機能障害を起こし、損傷を受けた内臓によって様々な症状がみられます。また、膀胱の破裂がある場合には尿が腹腔内に漏れ出てしまい、尿毒症におちいり命の危険があるため、早急に処置する必要があります。
治療
損傷の程度や部位によって治療法は異なります。損傷が軽度な場合は消毒、抗生物質や抗炎症剤の投与などの内科的治療だけで治療が行なわれる場合もありますが、損傷の程度が大きい場合、緊急の手術が必要になることも多くあります。交通事故では早期治療が大切です。早急に診察を受けましょう。
予防
犬をお散歩時などに外の環境へ出すときには、しっかりとリードをつけることが重要です。また首輪のサイズなどにも注意して、アクシデントが起こりにくく、犬が手元から離れてしまわない状況を作りましょう。万が一犬が交通事故にあった場合には、外観上はっきりとした症状が診られない場合でも早急に動物病院での診察を受けることが重要です。
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